抗生物質製剤
感染症の原因となる色々な細菌の蛋白合成を阻害し、殺菌作用を示すテトラサイクリン系の抗生物質です。通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科感染症など広い範囲の感染症の治療に使用されます。真菌やウイルス性の病気には効果がありません。
通常、成人は初日に2錠〔主成分として200mg(力価)〕を1回または2回に分けて服用し、2日目から1回1錠〔100mg(力価)〕を1日1回服用します。感染症の種類、症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。コップ1杯程度の多めの水で服用し、寝る直前の服用はさけるようにしてください(食道に長く留まってしまうと潰瘍を作ることがあります)。
飲み忘れた場合は、1日以内に気がついた場合であれば、気がついた時点でとりあえず1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
主な副作用として、吐き気、食欲不振、発熱、蕁麻疹、光線過敏症(光にあたった部分が赤くなる)、多形紅斑(皮膚の赤み)、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
副作用 | 1%以上 | - | 1%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | - | - | - | 顆粒球減少、血小板減少、溶血性貧血、好酸球増多 |
肝臓 | - | - | - | AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇 |
腎臓 | - | - | - | BUN上昇 |
循環器・心臓 | - | - | - | 潮紅、低血圧、心膜炎、末梢性浮腫、頻脈 |
消化器 | 食欲不振、悪心・嘔吐 | - | 腹痛、下痢、口内炎、舌炎 | 膵炎、食道潰瘍、食道炎、嚥下障害、消化不良、腸炎、肛門周囲炎 |
皮膚・皮下組織系 | - | - | - | 色素沈着 |
過敏症 | - | - | 発疹(斑状丘疹性皮疹、紅斑性発疹を含む) | 発熱、蕁麻疹、光線過敏症(爪甲剥離症を含む)、多形紅斑 |
筋骨格系及び結合組織障害 | - | - | - | 関節痛、筋肉痛 |
その他 | - | - | - | 頭蓋内圧上昇(嘔吐、頭痛、複視、うっ血乳頭、大泉門膨隆等)に伴う症状、ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)、全身性エリテマトーデスの悪化、血清病、耳鳴 |