アミノフィリン水和物(Aminophylline Hydrate)
点滴専用アミノフィリン注射液
- ネオフィリン注点滴用バッグ (製薬会社:エーザイ株式会社)
作用と効果
気管支平滑筋を弛緩させて気管支を広げるはたらきと心臓の収縮力を強めるはたらきがあります。
通常、気管支喘息、喘息性気管支炎、肺性心、うっ血性心不全、肺水腫、心臓喘息、チェーン・ストークス呼吸、閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎など)における呼吸困難、狭心症(発作予防)、脳卒中発作急性期の治療に用いられます。
用法・用量
通常、1日1~2回、静脈内に点滴します。
小児は使用間隔を8時間以上あけて静脈内に点滴します。症状をみながら使用する期間を決めていきます。
生活上の注意
喫煙や禁煙により薬の効果に影響を与えることがあります。セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品は薬の代謝を促進して効果を弱めるおそれがあるので、摂取しないでください。
副作用
主な副作用として、発疹、かゆみ、蕁麻疹、紅斑、多形滲出性紅斑、固定薬疹、不機嫌、頭痛、不眠、いらいら感、めまい、耳鳴、振戦、しびれ、不随意運動、筋緊張亢進、顔面潮紅、動悸、頻脈、顔面蒼白、不整脈、吐き気、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、腹部膨満感、消化不良(胸やけなど)、しゃっくり、頻尿、貧血、むくみ、倦怠感、関節痛、発汗、胸痛、鼻出血、しびれ(口、舌周囲)などが報告されています。
重大な副作用
- ショック、アナフィラキシーショック
蕁麻疹、蒼白、発汗、血圧低下、呼吸困難 等があらわれることがある。
- 痙攣、意識障害、急性脳症
痙攣又はせん妄、昏睡等の意識障害があらわれることがある。
体がけいれんする、意識がもうろうとする、意識がなくなる
- 急性脳症
痙攣、意識障害等に引き続き急性脳症に至ることがある。
- 横紋筋融解症
脱力感、筋肉痛、CK(CPK)上昇等
- 消化管出血
潰瘍等による消化管出血(吐血、下血等)があらわれることがある。
胸やお腹が痛い、便が黒くなる、血をはく
- 赤芽球癆
貧血、息切れがする、顔が青白くなる、胸がドキドキする
- 肝機能障害、黄疸
肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等)、黄疸があらわれることがある。
体がだるい、はきけがする、食欲がない、体がかゆい、白目や体が黄色くなる
- 頻呼吸、高血糖症
息がはやくなる、のどがかわく、尿の量が多い、体がだるい
同じ成分の医薬品
- アプニション静注
- キョーフィリン静注
- テオカルヂン静注