イミダプリル塩酸塩(Imidapril hydrochloride) [1]
アンジオテンシン変換選択性阻害剤
- タナトリル錠 (製薬会社:製造販売元 田辺三菱製薬株式会社)
- 薬価
2.5mg/錠 29.00円(2020年4月1日以降)
5mg/錠 47.60円(2020年4月1日以降)
10mg/錠 96.50円(2020年4月1日以降)
薬価の改定が更新されていない場合はご注意ください。
アンジオテンシン変換酵素(ACE)の活性を阻害することで、体内で血圧を上げるアンジオテンシンIIの生成を抑え血圧を下げます。また腎臓のACE活性阻害作用などにより、糖尿病[3]性腎症の改善作用を示します。通常、高血圧[4]症、腎実質性高血圧[4]症および1型糖尿病[3]に伴う糖尿病[3]性腎症の治療に用いられます。
- 高血圧[4]症、腎実質性高血圧[4]症
通常、成人は1回1〜2錠(主成分として5~10mg)を1日1回服用します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減され、重症高血圧[4]症や腎障害を伴う高血圧[4]症などでは1回主成分として2.5mgから開始されることがあります。
- 1型糖尿病[3]に伴う糖尿病[3]性腎症
通常、成人は1回1錠(主成分として5mg)を1日1回服用します。ただし、重い腎障害がある場合には1回主成分として2.5mgから開始されることがあります。
いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのをやめないでください。
主な副作用として、せき、低血圧、めまい、ふらつき、頭痛、咽頭部異和感・不快感、発疹などが報告されています。
- 血管浮腫
呼吸困難、顔・舌・のどのはれ、じんましん
- 血小板減少
鼻血、歯ぐきの出血、手足のあざ
- 急性腎不全、腎機能障害の増悪
尿量の減少、むくみ、けん怠感
- 高カリウム血症
手足や唇のしびれ、筋力の減退、手足の麻ひ
- 紅皮症(剥脱性皮膚炎)、皮膚粘膜眼症候群、天疱瘡様症状
発熱、皮膚の広い範囲が赤くなる、目の充血や唇のただれ