脳内のGABA濃度を増加し、けいれんを抑えます。また、GABA神経の伝達促進作用が、躁病の気分安定化や片頭痛の発症抑制に関与すると考えられています。
通常、てんかんやてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性など)、躁病および躁うつ病の躁状態の治療や片頭痛発作の発症抑制に用いられます。
眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないでください。下痢が長く続くと薬の効果に影響が出ることがあります。そのような場合は医師・薬剤師に相談してください。便中に白いヌケガラが混じりますが、薬が吸収されたあとの残りですので、薬の効果に影響はありません。
主な副作用として、傾眠、無為、振戦、めまい、吐き気・嘔吐、胃部不快感、貧血、発疹、夜尿、体重増加などが報告されています。
副作用 | 5%以上 | 0.1~5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | - | 貧血、白血球減少 | 低フィブリノーゲン血症、好酸球増多 | 血小板凝集能低下 |
肝臓 | - | AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇 | - | - |
精神神経系 | - | めまい、傾眠、振戦 | 頭痛、不眠 | 失調、不穏、視覚異常、感覚変化、抑うつ |
消化器 | - | - | 口内炎、食欲不振、腹痛、下痢 | 便秘、食欲亢進 |
皮膚・皮下組織系 | - | - | 脱毛 | - |
その他 | - | 夜尿・頻尿、高アンモニア血症、体重増加 | けん怠感、浮腫 | 月経異常(月経不順、無月経)、多のう胞性卵巣、血尿、鼻血、口渇、歯肉肥厚、尿失禁、発熱、カルニチン減少 |