アマンタジン塩酸塩(Amantadine hydrochloride)
精神活動改善剤 パーキンソン症候群治療剤 抗A型インフルエンザウイルス剤
- シンメトレル錠 (製薬会社:ノバルティス ファーマ株式会社)
- シンメトレル細粒 (製薬会社:ノバルティス ファーマ株式会社)
作用と効果
脳内の神経伝達物質ドパミン、セロトニンなどに作用し、脳梗塞後遺症でみられる意欲や自発性の低下を改善します。脳内のドパミンの神経伝達を増強することでパーンソン症候群の症状(手足のふるえなど)を緩和します。また、A型インフルエンザウイルスのヒト細胞内への侵入過程を阻害し、ウイルスの増殖を防ぎます。 通常、脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下の改善、パーキンソン症候群、A型インフルエンザ感染症の治療に用いられます。
用法・用量
脳梗塞後遺症
- シンメトレル錠
通常、成人は主成分として1日100〜150mgを2〜3回に分けて服用します。年齢・症状により適宜増減されます。本剤は1錠中主成分として100mgを含有する製剤です。
- シンメトレル細粒
通常、成人は1回0.5g(主成分として50mg)を1日2~3回(100~150mg)服用します。年齢・症状により適宜増減されます。
- シンメトレル錠
通常、成人は1回1錠(主成分として100mg)を1日1回から始め、1週間後から維持量として1回1錠(100mg)を1日2回(200mg)服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、1回1錠(100mg)を1日3回(300mg)服用が上限です。
- シンメトレル細粒
通常、成人は1回1g(主成分として100mg)を1日1回または1回0.5g(50mg)を1日2回(100mg)から始め、1週間後から維持量として1回1g(100mg)を1日2回(200mg)服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、1回1g(100mg)を1日3回(300mg)服用が上限です。
A型インフルエンザ感染症
- シンメトレル錠
通常、成人は1回1錠(主成分として100mg)を1日1回服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、高齢者および腎障害のある場合は1日1錠(100mg)が上限です。 いずれの場合も必ず指示された服用方法に従ってください。
- シンメトレル細粒
通常、成人は1回1g(主成分として100mg)を1日1回または1回0.5g(50mg)を1日2回服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、高齢者および腎障害のある場合は1日1g(100mg)が上限です。 いずれの場合も必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は気がついたときに出来るだけ早く飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合(1日1回の場合は8時間、1日2回の場合は5時間以内)は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに自分の判断で飲むのを止めないでください。急に飲むのを止めるとパーキンソン病の症状が悪化したり、高熱などがあらわれることがあります。
副作用
主な副作用として、めまい、ふらつき、立ちくらみ、不眠、幻覚、興奮、頭痛、便秘、食欲不振、吐き気、口の渇き、浮腫(むくみ)などが報告されています。
稀な副作用
- 悪性症候群
高熱、意識障害、筋肉のこわばり
- 皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症
発熱、皮膚の発疹・水疱、目の充血や唇・口内のあれ
- びまん性表在性角膜炎
視力低下、目の異物感、まぶしい
- 心不全
全身のむくみ、息苦しい、横になるより座っている方が呼吸が楽になる
- 意識障害、幻覚、痙れん
意識がうすれる、現実には存在しないものが見えたり聞こえたりする、痙れん
- ロティファミン錠50
- 塩酸アマンタジン錠
- トーファルミン錠
- トーファルミン細粒
- アマゾロン細粒
- アマンタジン塩酸塩錠
- アテネジン錠
- アテネジン細粒