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シンメトレル細粒 :: 医療 Wiki

illness:シンメトレル細粒

ページ内コンテンツ
  • アマンタジン塩酸塩(Amantadine hydrochloride)
    • 作用と効果
    • 用法・用量
    • 生活上の注意
    • 副作用
      • 稀な副作用
    • ジェネリック医薬品

アマンタジン塩酸塩(Amantadine hydrochloride) anchor.png[1]

精神活動改善剤 パーキンソン症候群治療剤 抗A型インフルエンザウイルス剤

  • シンメトレル細粒 (製薬会社:ノバルティス ファーマ株式会社)
  • シンメトレル錠[2] (製薬会社:ノバルティス ファーマ株式会社)
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作用と効果 anchor.png[3]

脳内の神経伝達物質ドパミン、セロトニンなどに作用し、脳梗塞後遺症でみられる意欲や自発性の低下を改善します。脳内のドパミンの神経伝達を増強することでパーキンソン症候群の症状(手足のふるえなど)を緩和します。また、A型インフルエンザウイルスのヒト細胞内への侵入過程を阻害し、ウイルスの増殖を防ぎます。
通常、脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下の改善、パーキンソン症候群、A型インフルエンザ感染症の治療に用いられます。

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用法・用量 anchor.png[4]

  • 脳梗塞後遺症
    通常、成人は1回0.5g(主成分として50mg)を1日2~3回(100~150mg)服用します。年齢・症状により適宜増減されます。
  • パーキンソン症候群
    通常、成人は1回1g(主成分として100mg)を1日1回または1回0.5g(50mg)を1日2回(100mg)から始め、1週間後から維持量として1回1g(100mg)を1日2回(200mg)服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、1回1g(100mg)を1日3回(300mg)服用が上限です。
  • A型インフルエンザ感染症
    通常、成人は1回1g(主成分として100mg)を1日1回または1回0.5g(50mg)を1日2回服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、高齢者および腎障害のある場合は1日1g(100mg)が上限です。

いずれの場合も必ず指示された服用方法に従ってください。

飲み忘れた場合は気がついたときに出来るだけ早く飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合(1日1回の場合は8時間、1日2回の場合は5時間以内)は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。

絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。

医師の指示なしに自分の判断で飲むのを止めないでください。急に飲むのを止めるとパーキンソン病[5]の症状が悪化したり、高熱などがあらわれることがあります。

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生活上の注意 anchor.png[6]

めまい、ふらつき、立ちくらみなどがあらわれることがありますので、車の運転や機械の操作、高所作業など危険を伴う作業は行わないでください。

関連性は不明ですが、この薬をA型インフルエンザ感染症に使用した後に異常行動などの精神神経症状がみられた例が報告されています。

自宅で療養する場合、保護者は少なくとも2日間、小児や未成年者が一人にならないよう注意してください。

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副作用 anchor.png[7]

主な副作用として、めまい、ふらつき、立ちくらみ、不眠、幻覚、興奮、頭痛、便秘、食欲不振、吐き気、口の渇き、浮腫(むくみ)などが報告されています。

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稀な副作用 anchor.png[8]

  • 悪性症候群
    高熱、意識障害、筋肉のこわばり
  • 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群
    発熱、皮膚の発疹・水疱、目の充血や唇・口内のあれ
  • びまん性表在性角膜炎、角膜浮腫様症状
    視力低下、目の異物感、まぶしい
  • 心不全
    全身のむくみ、息苦しい、横になるより座っている方が呼吸が楽になる
  • 意識障害、幻覚、痙れんなど
    意識がうすれる、現実には存在しないものが見えたり聞こえたりする、痙れん
  • 横紋筋融解症[9]
    筋肉の痛みやこわばり、脱力感、赤褐色尿

Last-modified: 2015-09-28 (月) 17:11:40 (JST) (3136d) by seriza