シアナミド(Cyanamide) [1]
酒量抑制剤
- シアナマイド内用液 (製薬会社:田辺三菱製薬株式会社)
主にアルコールが代謝されて生じたアセトアルデヒドの肝臓での代謝を阻害し、吐き気などの不快な症状を起こします。通常、慢性アルコール中毒および過飲酒者に対する抗酒療法に用いられます。
- 断酒療法
通常、成人は主成分として1日50〜200mgを1〜2回に分けて服用しますが、1週間後の飲酒試験で用量が調整され、維持量が決められます。
- 節酒療:
飲酒者のそれまでの飲酒量によって異なりますが、清酒で180mL前後、ビールで600mL前後程度に抑えるには、通常、成人は主成分として1回15~60mgを1日1回服用します。効果が持続する場合には隔日の服用となることがあります。
本剤は1mL中に主成分10mgを含有します。いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
副作用として、発疹、薬疹、脱毛などが報告されています。
- 皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症
発熱、皮膚の広い範囲が赤くなる、目の充血や唇のただれ
- 落屑性紅斑
かゆみを伴った赤い発疹、皮膚がふけのように落ちる、脱毛
- 再生不良性貧血[6]、血小板減少
貧血[7]症状、鼻や歯ぐきなどからの出血、発熱
- 汎血球減少、無顆粒球症
貧血[7]症状、のどの痛み、高熱
- 肝機能障害、黄疸
全身けん怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる