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サレドカプセル :: 医療 Wiki

illness:サレドカプセル

ページ内コンテンツ
  • サリドマイド (Thalidomide)
    • 作用と効果
    • 用法・用量
    • 副作用
      • 重大な副作用

サリドマイド (Thalidomide) anchor.png[1]

多発性骨髄腫[2]

  • サレドカプセル (製薬会社:製造販売元 藤本製薬株式会社)
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作用と効果 anchor.png[3]

骨髄腫細胞などの腫瘍細胞に対し、アポトーシス(細胞の自然死)を誘導します。また、血管新生を抑えたり、免疫反応を高めることにより、腫瘍細胞の増殖を抑えます。

  • 再発又は難治性の多発性骨髄腫[2]
  • らい性結節性紅斑
  • クロウ・深瀬(POEMS)症候群
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用法・用量 anchor.png[4]

  • 再発又は難治性の多発性骨髄腫[2]
    通常、成人にはサリドマイドとして1日1回100mgを就寝前に経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1日400mgを超えないこと。
  • らい性結節性紅斑
    通常、本剤を1日1回就寝前に経口投与する。用量は、成人にはサリドマイドとして50~100mgより投与を開始し、症状が緩和するまで必要に応じて漸増する。ただし、1日400mgを超えないこと。症状の改善に伴い漸減し、より低い維持用量で症状をコントロールする。
  • クロウ・深瀬(POEMS)症候群
    通常、成人にはサリドマイドとして1回100mgを隔日投与から開始し、1週間以上の間隔をあけて1日1回200mgまで漸増する。なお、いずれも就寝前に経口投与することとし、患者の状態により適宜増減するが、1日300mgを超えないこと。
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副作用 anchor.png[5]

主な副作用として、便秘、眠気、口内乾燥、しびれ、発疹・皮疹などが報告されています。また、骨髄機能抑制も報告されており、高熱、寒気、のどの痛みなどがあらわれる場合があります。

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重大な副作用 anchor.png[6]

  • 催奇形性(サリドマイド胎芽病)
    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
  • 深部静脈血栓症・肺塞栓症
    急激な片側下肢(まれに上肢)の腫れ・痛み・しびれ、胸痛、発熱
  • 脳梗塞
    突然認める片側の手足や顔の麻痺、しびれ、意識障害
  • 末梢神経障害
    不可逆性の末梢神経障害があらわれることがある。手足のしびれ、うずき、痛み、灼熱感等の症状が起こることがある。
    骨髄機能抑制
    好中球減少、白血球減少、赤血球減少(貧血[7])、血小板減少等があらわれることがある。
  • 感染症
    咳、痰、息切れ、からだがだるい、発熱、嘔吐
  • 間質性肺炎[8]
    発熱、から咳、呼吸困難
  • 消化管穿孔、腸閉塞、イレウス
    下血・吐血、腹痛、嘔気・嘔吐
  • 虚血性心疾患、冠攣縮
  • 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(TEN)
    発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎等の異常が起こることがある。
  • 嗜眠状態、傾眠、鎮静
  • 痙攣
    間代性痙攣、緊張性痙攣等の発作があらわれることがある。
  • 起立性低血圧
    めまい等の症状が起こることがある。
  • 心不全・不整脈[9]不整脈[9]
    心停止、洞停止、失神、徐脈(洞性徐脈)等の不整脈[9]、心不全(うっ血性心不全)等があらわれることがある。
    息切れ・むくみ、動悸、胸部不快感
  • 甲状腺機能低下症[10]
  • 腫瘍崩壊症候群
  • 肝機能障害
    AST、ALT、ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。

Last-modified: 2021-11-17 (水) 12:40:19 (JST) (894d) by kondo