血液中や体液中に含まれるカルシウムは常に一定に保たれています。
調節をしているのが、副甲状腺ホルモン[1]から分泌される副甲状腺ホルモン[1](PTH)と甲状腺から分泌されるカルシトニンです。
副甲状腺ホルモン[1]は、血液中のカルシウム濃度が低下すると分泌が高まり、骨に含まれているカルシウムを血液中に取り出すとともに、腸からのカルシウムの吸収を促進します。このように血液中のカルシウムを増やす働きをしていますが、その働きにはビタミンDも関与しています。
一方、カルシトニンは、血液中のカルシウムの濃度が高くなると分泌が高まり、骨からカルシウムが溶け出すのを抑えるよう働きます。
この二つのカルシウム調節ホルモンが拮抗して働くことによって、血液中のカルシウムが一定に保たれています。そのため、この二つのカルシウム調節ホルモンを検査することによって、副甲状腺の機能やカルシウム代謝の異常が分ります。
血液を採取して調べます。
採血の2~3日前からカルシウム剤の服用を避けて下さい。
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