脳内のタンパク質に異常がおこることにより神経細胞が壊れ、脳が委縮して記憶や思考、行動への障害といった認知症症状があらわれる病気[2]です。
これは認知症の症例のもっとも一般的な原因となっています
はじめは新しいことが覚えられなくなるなど、記憶力が低下してきます。こうした状態を軽度認知障害(MCI)とよびます。
加齢による良性の物忘れよりも進行が早いことが多く、そうした記憶症状が進むにつれて日常生活機能にも障害があらわれ、外出の際に道に迷うことやお金の扱いに困ることも増えます。
進行過程において、今までできていたことができなくなることで自信をなくす、やる気を失うなどと、感情や人格に変化がでることもあります。
アミロイド[8]というたんぱく質が脳内に沈着することにより、脳の神経細胞の減少や脳の萎縮がおこり発症するとされています。
また、老人斑(アミロイド[8]斑)や神経原線維変化[9]などの特徴がでることもあります。
その発症の明確な原因はいまだ解明されておらず、現在も研究が進められています。いくつかの危険因子は特定されており、加齢による脳の老化や遺伝的性質、または頭部外傷や心臓疾患といったものがあげられています。
アルツハイマー病の原因物質として考えられるアミロイド[8]が脳内に蓄積した方の血液では、アミロイド[8]前駆体タンパク質(APP)とアミロイド[8]ベータの物質量の比率が変化するとされています。この比率を測定することで脳内のアミロイド[8]の蓄積状況を調べることができます。
髄液中のアミロイド[8]ベータやリン酸化[15]タウたんぱく量の測定をする検査です。
アルツハイマー病の場合、髄液中のアミロイド[8]ベータは減少し、リン酸化[15]タウたんぱく量が増加すると考えられています。
CTではエックス線を、MRIでは磁気を用いて、脳を輪切りにしたような画像を撮影し、空洞などの形状的な異常を調べます。
アルツハイマー病の場合、海馬の萎縮が早期から見られるため、早期での発見が期待できます。
MMSE、長谷川式簡易知能評価スケール改訂版、FAB、ADAS、CDR、時計描画検査などといったものがあり、テスト形式による評価によって認知機能を調べる検査です。短時間での実施が可能です。
脳の画像によって脳内の血流の低下を確認し、機能的異常を見つける検査です。静脈からRI(放射性同位元素)を体内に入れ、体を回転しながらシンチカメラで撮影します。
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