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アポカイン皮下注 :: 医療 Wiki

illness:アポカイン皮下注

アポモルヒネ塩酸塩水和物(Apomorphine hydrochloride hydrate) anchor.png

パーキンソン病治療剤

  • アポカイン皮下注 (製薬会社:協和発酵キリン株式会社)
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作用と効果 anchor.png

脳内の神経伝達物質であるドパミンの受容体に作用することにより、パーキンソン病の症状である、ふるえ、筋肉のこわばり、動作が遅くなる、姿勢の障害などの症状を改善します。

通常、他の抗パーキンソン病薬の頻回投与や増量などを行っても十分に効果が得られない場合の、パーキンソン病におけるオフ症状(薬が切れて調子が悪い状態)の改善に用いられます。

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用法・用量 anchor.png

通常、オフ症状があるときに専用の注入器を用いて皮下に注射します。成人はアポモルヒネ塩酸塩として1回1mgから始め、その後経過を観察しながら1回量として1mgずつ増量し、維持量(1回量1~6mg)を定めます。症状により適宜増減されますが、1回量としての最大量は6mgです。
必ず指示された使用方法に従ってください。

  • 次の使用までに少なくとも2時間あけてください。また、1日の投与回数の上限は5回としてください。
  • 注射部位は医師の指示に従い二の腕、太もも、お腹を順序よく移動し、短期間のうちに同一部位に繰り返し使用しないでください。
  • 一度使用した注射針は再使用しないでください。
  • 注入器およびカートリッジを他の人と共用しないでください。
  • 誤って多く使った場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で使うのを止めないでください。
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生活上の注意 anchor.png

前兆のない突発的睡眠や傾眠(眠気でぼんやりする)が現れることがありますので、自動車の運転や機械の操作、高所での作業など危険を伴う作業はしないでください。

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副作用 anchor.png

主な副作用として、傾眠、吐き気、あくび、注射部位の変化(しこり、血腫、かゆみ)、ジスキネジー(口の周囲の持続的な不随意運動)、幻視(実際にないものが見える)、感覚の異常、不眠症などが報告されています。

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稀な副作用 anchor.png

  • 突発的睡眠、傾眠
    前兆もなく突然眠る、ぼんやりする
  • QT延長、失神
    動悸、気を失う
  • 狭心症
    冷や汗、胸がしめつけられる感じ、胸が押しつぶされるような感じ
  • 血圧低下、起立性低血圧
    脱力感、立ちくらみ、めまい
  • 幻視、幻覚、幻聴、妄想
    実際にない物が見えたり聞こえたりするように感じる、根拠のない思い込み

Last-modified: 2015-07-02 (木) 14:54:29 (JST) (3243d) by seriza