心臓の内腔が拡張して、心筋の収縮不全をきたしうっ血性の心不全を呈する病気[2]です。
不整脈[3]や心不全の重い人では、心臓の腔内に血栓が出来て、それが剥がれて血流に乗って流れると、脳の血管などにつまって脳梗塞を生じたりします。 女性よりも男性に多い病気[2]です。
心臓血管外科、循環器内科
心電図検査(ECG)は心臓の電気的活動の異常を検出できます。しかし、 こうした異常だけでは診断を確定するのに不十分です。 心臓超音波検査(心エコー)は、超音波を使って心臓の画像を作成します。心臓の大きさと機能を示せる最も有用な検査法です。
MRI検査[7]は、心臓の非常に詳細な画像を作成できるため、診断を確定するのに役立ちます。
心臓カテーテル検査[8]は、侵襲性の高い方法ですが、心機能について詳しい情報が得られ、診断の確定に役立ちます。
この検査では心臓の内部にまでカテーテルを挿入するため、心室内圧を測定できます。さらに、検査中に顕微鏡検査(生検)用の組織標本を採取することもできます。
生検によっては、発症したばかりのウイルス感染症といった拡張型心筋症を起こす何らかの変化を確認でき、診断を確定できることがあります。
体重制限、安静、抗不整脈[3]、減塩、ジギタリス製剤投与、浮腫治療などが行われます。
ベータ遮断薬が有効です。また、ACE阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬も延命効果や運動に耐える能力の改善が認められています。
水分が貯留する人には、利尿薬を使用します。しかし、利尿をつけすぎると血液量が減って、心臓の機能が落ちてしまうことがあります。
また、尿中にカリウムを排出しすぎて不整脈[3]が出たりすうことがあるため注意が必要です。
利尿薬の一種であるスピロノラクトンは、利尿薬としてだけではなく心不全の改善効果があるとされています。
この病気[2]は重篤な不整脈[3]を起こすことが多く、不整脈[3]の薬や植込型除細動器が必要となることがあります。
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