ページへ戻る

− Links

 印刷 

ネオーラルカプセル のバックアップソース(No.2) :: 医療 Wiki

illness:ネオーラルカプセル のバックアップソース(No.2)

« Prev[4]  Next »[5]
#norelated
#contents
*シクロスポリン(Ciclosporin) [#g2333ae4]
''免疫抑制剤(カルシニューリンインヒビター)''
-ネオーラルカプセル (製薬会社:ノバルティス ファーマ株式会社)

**作用と効果 [#k5659aec]
-自己免疫疾患用
リンパ球に特異的・可逆的な免疫抑制作用を示し、主にヘルパーT細胞の活性化を抑え、異常な免疫反応を抑えます。 通常、眼症状のあるベーチェット病、乾せん、再生不良性貧血、赤芽球ろう、ネフローゼ症候群、重症筋無力症、アトピー性皮膚炎の治療に使用されます。
-移植用
リンパ球に特異的・可逆的な免疫抑制作用を示し、主にヘルパーT細胞の活性化を抑え、異常な免疫反応を抑えます。 通常、臓器移植(腎臓、肝臓、心臓、肺、膵臓)後の拒絶反応、骨髄移植後の拒絶反応や移植片対宿主病を抑制するために使用されます。

**用法・用量 [#k1db748a]
***自己免疫疾患用 [#dae76875]
-ベーチェット病
通常、1回体重あたり主成分として2.5mg/kg(体重50kgで125mg)を1日2回服用し、徐々に減量して維持量は1回1.5~2.5mg/kg(体重50kgで75~125mg)を1日2回服用します。
-乾せん
通常、1回体重あたり主成分として2.5mg/kg(体重50kgで125mg)を1日2回服用し、徐々に減量して維持量は1回1.5mg/kg(体重50kgで75mg)を1日2回服用します。
-再生不良性貧血、赤芽球ろう
通常、1回体重あたり主成分として3mg/kg(体重50kgで150mg)を1日2回服用します。
-頻回再発型ネフローゼ症候群
通常、成人は1回体重あたり主成分として0.75mg/kg(体重50kgで37.5mg)、小児は1回1.25mg/kg(体重20kgで25mg)を1日2回服用します。
-ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群
通常、成人は1回体重あたり主成分として1.5mg/kg(体重50kgで75mg)、小児は1回2.5mg/kg(体重20kgで50mg)を1日2回服用します。
-全身型重症筋無力症
通常、1回体重あたり主成分として2.5mg/kg(体重50kgで125mg)を1日2回服用します。効果がみられたら徐々に減量して、維持量は1回1.5mg/kg(体重50kgで150mg)を1日2回服用します。
-アトピー性皮膚炎
通常、成人は1回体重あたり主成分として1.5mg/kg(体重50kgで75mg)を1日2回服用します。症状により適宜増減されますが、1回2.5mg/kg(体重50kgで125mg)を超えることはありません。

この薬は1カプセル中に主成分25mgを含みますが、含有量が異なるカプセルと組み合わせて服用することもあります。治療を受ける疾患や症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。

飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次に服用する時間は5時間以上間隔をあけてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めたり、この薬のかわりにサンディミュンカプセルを飲んだりしないでください。

***移植用 [#d131b810]
-腎移植
通常、移植1日前から1回体重あたり主成分として4.5~6mg/kg(体重50kgで225~300mg)を1日2回服用します。移植後徐々に減量して維持量は1回2~3mg/kg(体重50kgで100~150mg)を1日2回服用します。
-肝移植
通常、移植1日前から1回体重あたり主成分として7~8mg/kg(体重50kgで350~400mg)を1日2回服用します。移植後徐々に減量して維持量は1回2.5~5mg/kg(体重50kgで125~250mg)を1日2回服用します。
-心移植、肺移植、膵移植
通常、移植1日前から1回体重あたり主成分として5~7.5mg/kg(体重50kgで250~375mg)を1日2回服用します。移植後徐々に減量して維持量は1回1~3mg/kg(体重50kgで50~150mg)を1日2回服用します。
-骨髄移植
通常、移植1日前から1回体重あたり主成分として3~6mg/kg(体重50kgで150~300mg)を1日2回服用し、3~6ヵ月間継続してから徐々に減量・中止します。

この薬は1カプセル中に主成分10mgを含みますが、含有量が異なるカプセルと組み合わせて服用することもあります。臓器移植後の症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。

飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次に服用する時間は5時間以上間隔をあけてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めたり、この薬のかわりにサンディミュンカプセルを飲んだりしないでください。

**副作用 [#n670bf7b]
主な副作用として、腎機能障害(尿量減少、浮腫)、肝機能障害(倦怠感、手や白目が黄色くなる)、毛包炎、鼻咽頭炎、吐き気、多毛、振戦(手足の震え)、頭痛、めまい、歯肉肥厚、高血圧、熱感、発疹、発熱などが報告されています。



***重大な副作用 [#s4c3b84f]
-腎障害
BUN上昇、クレアチニン上昇を示し腎血流量減少、糸球体濾過値の低下がみられる。
尿細管機能への影響としてカリウム排泄減少による高カリウム血症、尿酸排泄低下による高尿酸血症、マグネシウム再吸収低下による低マグネシウム血症がみられる。
--器質的な腎障害
尿細管萎縮、細動脈病変、間質の線維化 等があらわれることがある。
-肝障害、肝不全
肝機能障害、黄疸等の肝障害、肝不全があらわれることがある。
AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、LDH、ビリルビンの上昇 等
-可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症等の中枢神経系障害
全身痙攣、意識障害、失見当識、錯乱、運動麻痺、小脳性運動失調、視覚障害、視神経乳頭浮腫、不眠等の症状があらわれることがある。
-神経ベーチェット病症状
ベーチェット病患者において神経ベーチェット病症状(頭痛、発熱、情動失禁、運動失調、錐体外路症状、意識障害、髄液細胞増多等)が誘発又は悪化することがある。
-感染症
細菌、真菌あるいはウイルスによる重篤な感染症(肺炎、敗血症、尿路感染症、単純疱疹、帯状疱疹等)を併発することがある。
また、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎やC型肝炎の悪化があらわれることがある。
-進行性多巣性白質脳症(PML)
意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれることがある。
-BKウイルス腎症
-急性膵炎
上腹部の激痛、発熱、血糖上昇、アミラーゼ上昇 等 
-血栓性微小血管障害
--溶血性尿毒症症候群(HUS)
血小板減少、溶血性貧血、腎不全を主徴とする。
--血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)様症状
血小板減少、微小血管性溶血性貧血、腎機能障害、精神神経症状を主徴とする。
-溶血性貧血、血小板減少
-横紋筋融解症
筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。
-悪性リンパ腫、リンパ増殖性疾患、悪性腫瘍(特に皮膚)
リンパ節腫脹、発熱、食欲不振
-クリーゼ
呼吸困難

***その他の副作用 [#v5bd120c]
|副作用|5%以上|1~5%未満|1%未満|頻度不明|
|血液及びリンパ系障害|-||貧血、白血球減少|-|
|代謝及び栄養|-|糖尿・高血糖、高尿酸血症、高脂血症|高カリウム血症、低マグネシウム血症、体液貯留|-|
|内分泌|||||
|肝臓|||||
|腎臓|||||
|泌尿器|||||
|生殖系及び乳房|||||
|精神神経系|-|振戦|頭痛、しびれ、めまい、眠気、異常感覚、末梢神経障害|片頭痛|
|眼|||||
|耳|||||
|感覚器|-||耳鳴、難聴|視力障害|
|循環器 心臓・血管|-|血圧上昇|||
|呼吸器|||||
|消化器|-|悪心・嘔吐|消化管潰瘍、腹痛、胃部不快感、食欲不振、下痢、腹部膨満感|-|
|肝胆道系|||||
|皮膚・皮下組織系|多毛||脱毛、ざ瘡|-|
|過敏症|-||発疹||
|下垂体・副腎皮質系|||||
|免疫系|||||
|筋骨格系及び結合組織障害|-||ミオパシー、筋痛、筋脱力、筋痙攣、関節痛|下肢痛|
|全身|||||
|感染症|||||
|投与部位|||||
|抵抗機構|||||
|その他|-|歯肉肥厚|出血傾向(鼻出血、皮下出血、消化管出血、血尿)、熱感、のぼせ、発熱、けん怠感、浮腫、体重増加、女性化乳房|月経障害、良性頭蓋内圧亢進症|
|臨床検査|||||

**ジェネリック医薬品 [#r3087f63]
-シクポラールカプセル
-シクロスポリンカプセル

« Prev[4]  Next »[5]