#norelated #contents *真性赤血球増加症 PV 概要 [#u7d92db7] 真性多血症(Polycythemia vera)は、骨髄増殖性腫瘍(MPN)の一種で、造血幹細胞の後天的な遺伝子異常がもたらす増殖によって血液中の赤血球数および循環血液量の絶対的増加をきたす疾患です。また白血球や血小板も増加し全血球が増加していることが多い。 **症状 [#o25b92a3] 真性多血症は、異常に赤血球が増加して血液がドロドロになります。それによって、頭痛、めまい、手足を温めたときにかゆみを感じる、熱くピリピリと感じる(しゃく熱感)、ひざや足などの関節がはれて痛みが出る、胃の調子が悪くなる、などの自覚症状が起こります。 また、血栓が血管の中にできやすくなるため、脳梗塞や心筋梗塞などの病気を合併することがあります。 **原因 [#p67e7861] 骨髄の造血幹細胞の遺伝子に傷(変異)が起きることが、真性多血症の原因です。傷が入った造血幹細胞は特に赤血球を異常に増加させます。なぜ遺伝子の変異が起こるのかについてはわかっていません。 **診療科 [#zb8c9583] **検査 [#u59025e0] 血液検査、骨髄検査、超音波検査が行われます。 -血液検査 血液に含まれる細胞の数や形などを調べます。 -骨髄検査 骨の中の骨髄血を穿刺します。うつ伏せの姿勢で、局所麻酔を行い腰の骨に針をさします。こうして採取した細胞を、顕微鏡により観察します。正しく血液細胞がをつくられているか、悪性の細胞の有無を確認します。 -超音波検査 脾臓や肝臓が大きくなっていないかどうかを調べます。 **診断 [#v862a735] **病期 ステージ [#u5b94b99] **合併症 [#d35e39dc] **薬 [#febf9b15] -(一般名:) **治療法 [#wcb87b4b] 体の中から血液を取り除く&ruby(しゃけつ){瀉血};療法を行うことで、赤血球を減らします。また血栓を作りにくくする薬を併用することがあります。それでも効果が不十分であったり、血栓ができてしまったりした場合は、抗がん剤を服用したり、分子標的療法を行うことにより赤血球を減らします。 ***瀉血療法 [#f8f2ddd3] 献血と同じ要領で腕に針を刺し、1回で400~600mlの血液を抜きます。血液検査で赤血球の値を確認しながら、月に1~2回、外来の通院により行います。 ***抗血栓療法 [#gd2e5108] アスピリンなどの飲み薬により血栓をできにくくします。出血しやすくなる副作用があります。 ***化学療法 [#rf2057eb] 上記の治療で赤血球数をコントロールするのが難しい場合に行います。抗がん剤の一種であるハイドロキシウレアを用います。1日に2~3回内服を行い、異常に増加した赤血球を減らします。 白血病や骨髄異形成症候群などの血液がんを発症してしまうことがあります。その際は、複数の抗がん剤を組み合わせて注射により投与する化学療法や造血幹細胞移植療法などが行われます。 ***分子標的療法 [#f2b635f6] JAK2阻害薬を服用します。上記の治療で効果が不十分な場合に用いられます。 **罹患した著名人 [#i1a94ddc] -坂口裕之 陸上長距離ランナー
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