#norelated #contents *VMA HVA [#je19c507] 副腎皮質ホルモン(カテコールアミン)の中のアドレナリンとノルアドレナリンは、役目を終えると代謝されて、最終的にバニリルマンデル酸(VMA)になり尿中に排泄されます。また、ドーパミンは代謝されてホモバニリン酸(HVM)になります。 -基準値 血中VMA 3~9ng/ml 尿中VMA 1.3~5.1mg/日 血中HVA 4~15ng/ml 尿中HVA 1.5~6.6mg/日 **何がわかるのか [#n53db757] 褐色細胞腫や神経芽細胞ではカテコールアミンが増加しますが、それが体内で代謝される際につくられるVMAとHVAも増加します。主に尿中に出るVMAとHVAを調べますが、血液や髄液を調べることもあり、特に神経疾患では髄液で測定します。 なお、乳児検診では神経芽細胞腫のスクリーニングのためVMAの有無を調べる定性試験が行われます。 **どのような検査か [#kabd9ea5] 塩酸を入れた容器に尿を採って低温で保存し、1日分の尿中のVMAとHVAを測定します。乳児検診では、1回の尿で調べます。血液を採取したり、髄液を採取して調べることもあります。 **検査を受ける時の注意 [#nfe6d018] バナナ、みかん、コーヒー、バニラなどを食べると数値が高くなりますので、検査前は、これらの食品を控えます。採血する前は、運動したり興奮したりしないように安静にします。 **検査結果の判定 [#j63222bd] 褐色細胞腫では、バニリルマンデル酸(VMA)の数値が高くなります。神経芽細胞では、ホモバニリン酸(HVA)の数値が高くなります。 **異常な場合に疑われる病気 [#e7a5b54f] -バニリルマンデル酸(VMA)が高値 褐色細胞腫、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症など。 -ホモバニリン酸(HVA)が高値 神経芽細胞腫、悪性黒色腫、統合失調症(髄液中HVA)など。
(This host) = https://www.joy-mix.com