ページへ戻る

− Links

 印刷 

バニリルマンデル酸・ホモバニリン酸 のバックアップ差分(No.1) :: 医療 Wiki

illness:バニリルマンデル酸・ホモバニリン酸 のバックアップ差分(No.1)

  Next »[4]
1: 2011-06-22 (水) 12:15:08 seria[5] ソース[6]
Line 1: Line 1:
 +#norelated
 +#contents
 +*VMA HVA [#je19c507]
 +副腎皮質ホルモン(カテコールアミン)の中のアドレナリンとノルアドレナリンは、役目を終えると代謝されて、最終的にバニリルマンデル酸(VMA)になり尿中に排泄されます。また、ドーパミンは代謝されてホモバニリン酸(HVM)になります。
 +-基準値
 +血中VMA 3~9ng/ml
 +尿中VMA 1.3~5.1mg/日
 +血中HVA 4~15ng/ml
 +尿中HVA 1.5~6.6mg/日
 +**何がわかるのか [#n53db757]
 +褐色細胞腫や神経芽細胞ではカテコールアミンが増加しますが、それが体内で代謝される際につくられるVMAとHVAも増加します。主に尿中に出るVMAとHVAを調べますが、血液や髄液を調べることもあり、特に神経疾患では髄液で測定します。
 +なお、乳児検診では神経芽細胞腫のスクリーニングのためVMAの有無を調べる定性試験が行われます。
 +
 +**どのような検査か [#kabd9ea5]
 +塩酸を入れた容器に尿を採って低温で保存し、1日分の尿中のVMAとHVAを測定します。乳児検診では、1回の尿で調べます。血液を採取したり、髄液を採取して調べることもあります。
 +
 +**検査を受ける時の注意 [#nfe6d018]
 +バナナ、みかん、コーヒー、バニラなどを食べると数値が高くなりますので、検査前は、これらの食品を控えます。採血する前は、運動したり興奮したりしないように安静にします。
 +
 +**検査結果の判定 [#j63222bd]
 +褐色細胞腫では、バニリルマンデル酸(VMA)の数値が高くなります。神経芽細胞では、ホモバニリン酸(HVA)の数値が高くなります。
 +
 +**異常な場合に疑われる病気 [#e7a5b54f]
 +-バニリルマンデル酸(VMA)が高値
 +褐色細胞腫、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症など。
 +-ホモバニリン酸(HVA)が高値
 +神経芽細胞腫、悪性黒色腫、統合失調症(髄液中HVA)など。
  Next »[4]