#norelated #contents *Na Ca K Mg P Cl 検査 [#a959cde9] 電解質とはミネラルの中で水に溶ける性質のあるものをいいます。電解質は血液や体液の中に一定量だけ含まれており、細胞の内外の水分を一定に保ったり、神経の伝達、筋肉の収縮、止血などの重要な働きをしています。 -基準値 ナトリウム Na 136~147mEq/l カルシウム Ca 8.7~10.1mg/dl カリウム K 3.6~5.0mEq/l マグネシウム Mg 1.8~2.6mg/dl リン P 2.4~4.3mg/dl クロール(塩素) Cl 98~109mEq/l **何がわかるのか [#a8cbcb5c] 血液中の電解質の濃度を一定に保っているのは、主に腎臓とホルモンの働きによるため、血液中の電解質の量に変化があった場合には、腎臓やホルモンなどに異常が生じたことがわかります。 **どのような検査か [#u3e9d248] 血液を分析器で調べます。 **検査を受ける時の注意 [#m00a6d5a] 特に食事などの注意はありません。 **主な電解質の働き [#c376c83c] -ナトリウム 細胞内外の物質交換、水分調節、筋肉の弛緩、神経伝達、胃液の分泌促進、体液のpH調節。 過剰摂取は血圧を上昇させ、高血圧、動脈硬化を進行させる。 -カルシウム 骨や歯の材料。筋肉の収縮。神経の興奮を鎮め、精神を安定させる。ホルモンや消化液の分泌促進。止血。 不足すると、骨粗鬆症、神経の伝達障害、筋肉の収縮障害。 -カリウム 細胞内外の物質交換、水分調節、筋肉の収縮。ナトリウムの害を防ぐ。腎臓の老廃物の排泄を促進。 不足すると、高血圧を招き、心臓、腎臓、筋肉の働きが低下。 -マグネシウム 歯や骨の材料。精神を安定させ、筋肉の働きを円滑にし、心臓病を予防。体温や血圧を調節。 不足すると、骨や歯の形成不全、動脈硬化や血栓症、心臓発作を起こす。 -リン 骨や歯の材料。細胞膜や核酸をつくる材料。神経や筋肉の働きを調節、エネルギーの運搬や貯蔵。 不足すると、歯や骨が弱くなり、筋肉や神経に障害。過剰はカルシウムの沈着。 -クロール(塩素) 胃液に含まれ、pHの調節、殺菌、消化促進。膵液の分泌促進。 不足すると、胃酸の酸度が低下し食欲不振や消化不良になる。食塩から供給され、過不足の心配はない。 **検査結果の判定 [#c2c857e5] -ナトリウム --高値 脱水症、クッシング症候群、原発性アルドステロン症など。 --低値 腎不全、糖尿病性アシドーシスなど。 -カルシウム --高値 副甲状腺機能亢進症、多発性骨髄腫、白血病、副腎腫瘍など。 --低値 副甲状腺機能低下症、くる病、骨軟化症、腎不全など。 -カリウム --高値 腎不全、アジソン病など。 --低値 腎尿細管性アシドーシス、原発性アルドステロン症など。 -マグネシウム --高値 慢性腎不全、急性腎不全乏尿期、アジソン病、甲状腺機能低下症など。 --低値 吸収不良症候群、原発性アルドステロン症、糖尿病、慢性アルコール中毒など。 -リン --高値 腎不全、副甲状腺機能低下症、ビタミンD中毒など。 --低値 副甲状腺機能亢進症、くる病、骨軟化症、腎尿細管性アシドーシスなど。 -クロール(塩素) --高値 脱水症、腎尿細管性アシドーシス、クッシング症候群など。 --低値 アジソン病、慢性腎炎など。
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