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肢端紅痛症 のバックアップ差分(No.3) :: 医療 Wiki

illness:肢端紅痛症 のバックアップ差分(No.3)

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2: 2015-06-30 (火) 21:07:18 seria[6] ソース[7] 3: 2015-07-01 (水) 01:13:09 seria[6] ソース[8]
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ほとんどの患者では、症状は温熱(29~32℃)により誘発され、典型的には冷水に浸すことで軽減します。栄養障害性の変化は起こりません。症状は軽度のまま何年も続く場合もあれば、完全に機能不全になるほど重症になる場合もあります。全身性の血管運動機能不全はよくみられ、レイノー現象が起こることもあります。 ほとんどの患者では、症状は温熱(29~32℃)により誘発され、典型的には冷水に浸すことで軽減します。栄養障害性の変化は起こりません。症状は軽度のまま何年も続く場合もあれば、完全に機能不全になるほど重症になる場合もあります。全身性の血管運動機能不全はよくみられ、レイノー現象が起こることもあります。
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-肢端紅痛症の多くは原因不明で20歳を過ぎると発症する傾向があります。しかし、生下時から小児期に発症する常染色体優性遺伝形式の家族性肢端紅痛症もあります。この場合は、ナトリウムチャネルの閾値を低下させるNa(v)1.7をコードする遺伝子SCN9A(sodium channel, voltage-gated, type IX, alpha subunit)の変異が第2染色体(2q24)にあり、直腸・眼球・顎下腺に突発的な痛みが生じる発作性激痛症(Paroxysmal extreme pain disorder: PEPD)を伴います。 
乳幼時期から小児期にかけて非癲癇性の痙攣を生じることが多いですが、年齢と共に頻度は少なくなります。この疾患に対する治療はカルバマゼピンが有効ですが、しばしばその効果が不十分なこともあります。 乳幼時期から小児期にかけて非癲癇性の痙攣を生じることが多いですが、年齢と共に頻度は少なくなります。この疾患に対する治療はカルバマゼピンが有効ですが、しばしばその効果が不十分なこともあります。
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**原因 [#z7e41144] **原因 [#z7e41144]
 +肢端紅痛症の多くは原因不明で20歳を過ぎると発症する傾向があります。しかし、生下時から小児期に発症する常染色体優性遺伝形式の家族性肢端紅痛症もあります。この場合は、ナトリウムチャネルの閾値を低下させるNa(v)1.7をコードする遺伝子SCN9A(sodium channel, voltage-gated, type IX, alpha subunit)の変異が第2染色体(2q24)にあり、直腸・眼球・顎下腺に突発的な痛みが生じる発作性激痛症(Paroxysmal extreme pain disorder: PEPD)を伴います。
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**診療科 [#t03c41c0] **診療科 [#t03c41c0]
**検査 [#l8df270c] **検査 [#l8df270c]
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**合併症 [#b9d63a95] **合併症 [#b9d63a95]
**薬 [#dbc11207] **薬 [#dbc11207]
 +-テグレトール錠(一般名:カルバマゼピン)
 +-ガバペン錠(一般名:ガバペンチン)
 +-サイトテック錠(一般名:ミソプロストール)
 +-アスピリン(一般名:アスピリン)
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-ヱフェドリン錠(一般名:エフェドリン塩酸塩) -ヱフェドリン錠(一般名:エフェドリン塩酸塩)
-インデラル錠(一般名:プロプラノロール塩酸塩) -インデラル錠(一般名:プロプラノロール塩酸塩)
--(一般名:) 
--(一般名:) 
--(一般名:) 
**治療法 [#a48fc503] **治療法 [#a48fc503]
-本症に対しては、温熱の回避、安静、四肢の挙上、冷却が治療の原則です。これらの治療法で症状が軽減し、発作が予防されることもあります。 +肢端紅痛症に対しては、温熱の回避、安静、四肢の挙上、冷却が治療の原則です。これらの治療法で症状が軽減し、発作が予防されることもあります。 
-原因となっている疾患を特定できない場合は、ガバペンチン、プロスタグランジン類似体(例、ミソプロストール)、アスピリンなどが有効なことがあります。また、エフェドリン、メチセルジド、プロプラノロールなどの血管を収縮する薬も有効です。+原因となっている疾患を特定できない場合は、ガバペンチン、ミソプロストール(プロスタグランジン類似体)、アスピリンなどが有効なことがあります。 
 +また、エフェドリン、メチセルジド、プロプラノロールなどの血管を収縮する薬も有効です。
二次性の場合は原因疾患が特定できればその疾患を治療することによって症状は軽減します。骨髄増殖性疾患を伴う場合はアスピリンが有用なこともあります。 二次性の場合は原因疾患が特定できればその疾患を治療することによって症状は軽減します。骨髄増殖性疾患を伴う場合はアスピリンが有用なこともあります。
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