1: 2014-04-27 (日) 02:36:36 seriza |
現: 2021-11-08 (月) 16:36:25 kondo |
| *トルバプタン(Tolvaptan) [#w6e11144] | | *トルバプタン(Tolvaptan) [#w6e11144] |
| ''V2-受容体拮抗剤'' | | ''V2-受容体拮抗剤'' |
- | -サムスカ錠 (製薬会社:大塚製薬株式会社) | + | -サムスカ錠 (製薬会社:製造販売元 大塚製薬株式会社) |
- | | + | -サムスカ顆粒 (製薬会社:製造販売元 大塚製薬株式会社) |
- | **作用と効果 [#u07f656c] | + | **作用と効果 [#u07f656c]製造 [#ebdd08ef] |
| この薬は腎臓での「バソプレシン」の働きをさまたげ、のう胞が増大する速度を抑える効果があります。 | | この薬は腎臓での「バソプレシン」の働きをさまたげ、のう胞が増大する速度を抑える効果があります。 |
| 通常、腎臓が既に大きくなっていて、かつ、大きくなる速度が速い常染色体優性多発性のう胞腎の進行抑制に用いられます。 | | 通常、腎臓が既に大きくなっていて、かつ、大きくなる速度が速い常染色体優性多発性のう胞腎の進行抑制に用いられます。 |
| + | |
| + | -サムスカ錠7.5mg |
| + | --ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留 |
| + | --ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な肝硬変における体液貯留 |
| + | --腎容積が既に増大しており、かつ、腎容積の増大速度が速い常染色体優性多発性のう胞腎の進行抑制 |
| + | |
| + | -サムスカ錠15mg |
| + | --ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留 |
| + | --腎容積が既に増大しており、かつ、腎容積の増大速度が速い常染色体優性多発性のう胞腎の進行抑制 |
| + | |
| + | -サムスカ錠30mg |
| + | --腎容積が既に増大しており、かつ、腎容積の増大速度が速い常染色体優性多発性のう胞腎の進行抑制 |
| + | |
| + | -サムスカ顆粒1% |
| + | --ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留 |
| + | --ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な肝硬変における体液貯留 |
| + | --腎容積が既に増大しており、かつ、腎容積の増大速度が速い常染色体優性多発性のう胞腎の進行抑制 |
| + | |
| | | |
| **用法・用量 [#za1243f3] | | **用法・用量 [#za1243f3] |
- | 通常、成人は1日8錠(主成分として60mg)を2回に分けて朝6錠(45mg)、夕方2錠(15mg)にて服用を開始します。 | + | -心不全における体液貯留の場合 |
- | 1日60mgの用量で1週間以上服用し、忍容性がある(飲み続けられる)場合には、1日12錠(90mg)〔朝8錠(60mg)、夕方4錠(30mg)〕、1日16錠(120mg)〔朝12錠(90mg)、夕方4錠(30mg)〕と1週間以上の間隔をあけて段階的に増量します。 | + | 通常、成人にはトルバプタンとして15mgを1日1回経口投与する。 |
- | 忍容性に応じて適宜増減しますが、1日16錠(120mg)を超えないこととします。 | + | |
- | 夜間の頻尿を避けるため、夕方の服用は就寝前4時間以上空けてください。 | + | -肝硬変における体液貯留の場合 |
- | 必ず指示された服用方法に従ってください。 | + | 通常、成人にはトルバプタンとして7.5mgを1日1回経口投与する。 |
| + | |
| + | -常染色体優性多発性のう胞腎の進行抑制の場合 |
| + | 通常、成人にはトルバプタンとして1日60mgを2回(朝45mg、夕方15mg)に分けて経口投与を開始する。 |
| + | 1日60mgの用量で1週間以上投与し、忍容性がある場合には、1日90mg(朝60mg、夕方30mg)、1日120mg(朝90mg、夕方30mg)と1週間以上の間隔を空けて段階的に増量する。 |
| + | なお、忍容性に応じて適宜増減するが、最高用量は1日120mgまでとする。 |
| | | |
- | 飲み忘れた場合は、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は、忘れた分を飲まないで、次の飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。 | |
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| **副作用 [#i3087215] | | **副作用 [#i3087215] |
- | 主な副作用として、口渇、頻尿、多尿、頭痛、多飲症、便秘などが報告されています。 | |
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- | ***稀な副作用 [#ac6c859f] | + | -心不全における体液貯留の場合 |
| + | 主な副作用は、口渇、BUN上昇、血中尿酸上昇 等 |
| + | |
| + | -肝硬変における体液貯留の場合 |
| + | 主な副作用は、口渇、頻尿 等 |
| + | |
| + | -常染色体優性多発性のう胞腎の場合 |
| + | 主な副作用は、口渇、頻尿、多尿、頭痛、多飲症 等 |
| + | |
| + | ***重大な副作用 [#a97588df] |
| -腎不全 | | -腎不全 |
| 尿量減少、むくみ、のどの渇き | | 尿量減少、むくみ、のどの渇き |
| 精神の混乱と過呼吸、のどの渇きなどの脱水症状、意識がうすれる(重篤になると昏睡) | | 精神の混乱と過呼吸、のどの渇きなどの脱水症状、意識がうすれる(重篤になると昏睡) |
| -肝機能障害 | | -肝機能障害 |
- | 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる | + | 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる。 |
| + | AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-P、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。 |
| -ショック、アナフィラキシー | | -ショック、アナフィラキシー |
- | 血圧低下、蕁麻疹、呼吸困難 | + | 血圧低下、蕁麻疹、呼吸困難 等があらわれることがある。 |
| + | |
| + | -過度の血圧低下、心室細動、心室頻拍 |
| + | -肝性脳症 |
| + | 肝硬変患者の場合、意識障害を伴う肝性脳症があらわれるおそれがある。 |
| + | -汎血球減少、血小板減少 |
| + | |
| + | ***その他の副作用 [#d5295a60] |
| + | |BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):5%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):1~5%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| |
| + | |血液及びリンパ系障害|-|-|貧血、ヘモグロビン低下、平均赤血球容積増加、血小板減少、白血球増多、好酸球増多|-| |
| + | //|肝臓||||| |
| + | //|肝胆道系||||| |
| + | |腎臓|頻尿、多尿、血中クレアチニン上昇|腎臓痛、BUN上昇、腎機能障害、血尿|尿浸透圧低下、尿失禁、尿意切迫、排尿困難、尿閉、乏尿、尿路感染、膀胱痛、腎結石、シスタチンC上昇|-| |
| + | //|泌尿器||||| |
| + | //|生殖系及び乳房||||| |
| + | //|精神系||||| |
| + | |精神・神経系|頭痛、めまい|不眠症|失神、意識消失、睡眠障害、嗜眠、傾眠、ナルコレプシー、注意力障害、感覚鈍麻、不随意性筋収縮、錯感覚、不安、うつ病、リビドー減退、神経過敏、パニック発作|-| |
| + | //|感覚器||||| |
| + | //|眼||||| |
| + | |耳|-|-|眼乾燥、緑内障、霧視、結膜出血|-| |
| + | |循環器 心臓|-|血圧上昇、血圧低下、動悸|頻脈、期外収縮、不整脈、起立性低血圧、不安定血圧|-| |
| + | //|血管||||| |
| + | |呼吸器|-|咳嗽、呼吸困難|鼻咽頭炎、上気道感染、扁桃炎、副鼻腔炎、喘息、気管支炎、口腔咽頭痛、咽喉乾燥、鼻乾燥、鼻出血、発声障害|-| |
| + | |消化器|口渇、便秘|食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、味覚異常、消化不良、腹痛、腹部膨満|胃食道逆流性疾患、食道炎、裂孔ヘルニア、腹部不快感、心窩部不快感、口唇乾燥、鼓腸、胃腸炎、胃炎、胃腸障害、憩室炎、結腸ポリープ、嚥下障害、消化管運動障害、舌痛、舌苔、舌変色、口唇炎、口内炎、口の感覚鈍麻、臍ヘルニア、食欲亢進、呼気臭、痔核|過敏性腸症候群| |
| + | |皮膚・皮下組織系|-|皮膚乾燥|脱毛、ざ瘡、皮膚炎、色素沈着障害、爪の障害、多汗、乏汗、寝汗|-| |
| + | |過敏症|-|発疹、そう痒|蕁麻疹|-| |
| + | //|下垂体・副腎皮質系||||| |
| + | //|免疫系||||| |
| + | |代謝及び栄養|血中尿酸上昇|脱水、高カリウム血症、糖尿病、高血糖、脂質異常症、痛風|血液浸透圧上昇、血液量減少症、低カリウム血症、高カルシウム血症、低ナトリウム血症、低血糖、低リン酸血症、CK(CPK)上昇|血中抗利尿ホルモン増加| |
| + | //|内分泌||||| |
| + | //|筋骨格系及び結合組織障害||||| |
| + | //|全身||||| |
| + | //|感染症||||| |
| + | //|投与部位||||| |
| + | //|抵抗機構||||| |
| + | |その他|疲労、多飲症|体重変動(増加、減少)、無力症、倦怠感、浮腫、筋骨格痛、筋痙縮、胸痛|背部痛、関節痛、四肢痛、疼痛、側腹部痛、冷感、発熱、ほてり、熱感、粘膜乾燥、ウイルス感染、カンジダ症、真菌感染、筋硬直、関節腫脹、勃起不全、月経過多、不規則月経、乳房嚢胞、易刺激性、LDH上昇、耳鳴|不正子宮出血| |
| + | //|臨床検査||||| |
| **ジェネリック医薬品 [#n4341cee] | | **ジェネリック医薬品 [#n4341cee] |
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