ページへ戻る

− Links

 印刷 

ベーチェット病 のバックアップ差分(No.2) :: 医療 Wiki

illness:ベーチェット病 のバックアップ差分(No.2)

« Prev[4]  Next »[5]
1: 2013-05-01 (水) 13:35:33 cons[6] ソース[7] 2: 2017-02-07 (火) 16:46:42 kondo[6] ソース[8]
Line 7: Line 7:
病因は不明です。しかし何らかの内因(遺伝素因)と外因(感染病原体やそのほかの環境因子)が関与して白血球の異常が生じて病態が形成されると考えられています。 病因は不明です。しかし何らかの内因(遺伝素因)と外因(感染病原体やそのほかの環境因子)が関与して白血球の異常が生じて病態が形成されると考えられています。
-内因 -内因
-ひとの組織適合性抗原(MHC)であるひと白血球抗原(HLA)のHLA-B51というタイプです。また、そのほかの遺伝因子も発症や病状に影響を及ぼす可能性が考えられています。+人の組織適合性抗原(MHC)である人白血球抗原(HLA)のHLA-B51というタイプです。また、そのほかの遺伝因子も発症や病状に影響を及ぼす可能性が考えられています。 
 +-- 
 +ベーチェット病の疾患感受性遺伝子として「IL1A-IL1B」、「RIPK2」、「ADO-EGR2」、「LACC1」、「IRF8」、「CEBPB-PTPN1」領域が同定されます。 
 +同定した遺伝子の機能解析により、IL1A-IL1BのSNP(一塩基多型)のリスクアリルを2個保有する人においてIL-1βが増加し、またIL-1αが低下しています。 
 +このことから、IL-1αの皮膚バリア機能の低下によって、侵入した病原体への過剰なIL-1βを介した免疫反応がベーチェット病の発症メカニズムに関与することが考えられます。
-外因 -外因
-ある種の工業汚染物質の影響や、虫歯菌を含む細菌やうぃるすなどの微生物が関係しているのではないかと考えられています。+ある種の工業汚染物質の影響や、虫歯菌を含む細菌やウイルスなどの微生物が関係しているのではないかと考えられています。 
**ひと白血球抗原(HLA)とは [#i66e169a] **ひと白血球抗原(HLA)とは [#i66e169a]
ひとの主要組織適合性複合体(MHC)です。 一般的に血液型というとA,B,AB,O型といった赤血球の型を指しますが、HLA型は白血球の型を示しています。 ひとの主要組織適合性複合体(MHC)です。 一般的に血液型というとA,B,AB,O型といった赤血球の型を指しますが、HLA型は白血球の型を示しています。
HLAは「自他認識」のマーカー分子として機能していて、臓器移植手術のとき拒否反応を起こさないための組織適合検査に利用されます。 HLAは「自他認識」のマーカー分子として機能していて、臓器移植手術のとき拒否反応を起こさないための組織適合検査に利用されます。
-ひとの主要組織適合性複合体(MHC)は第6染色体短腕の3,400キロベース(340万の塩基対)に及ぶ長大な領域に展開されていて、多数の良く似た相同遺伝子が点在しています。 抗原は、白血球のうちのりんぱ球という細胞に保存されています。+ひとの主要組織適合性複合体(MHC)は第6染色体短腕の3,400キロベース(340万の塩基対)に及ぶ長大な領域に展開されていて、多数の良く似た相同遺伝子が点在しています。 
 +抗原は、白血球のうちのリンパ球という細胞に保存されています。 
**症状 [#q1d0389f] **症状 [#q1d0389f]
ベーチェット病の急性期には、CRP陽性、血沈の亢進などの血液検査結果を呈します。 ベーチェット病の急性期には、CRP陽性、血沈の亢進などの血液検査結果を呈します。
« Prev[4]  Next »[5]