3: 2015-11-15 (日) 18:19:41 seria[6] [7] | 4: 2017-03-04 (土) 14:44:45 seriza[6] [8] | ||
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''天然型 インターフェロン-α製剤'' | ''天然型 インターフェロン-α製剤'' | ||
-スミフェロン注DS (製薬会社:大日本住友製薬株式会社) | -スミフェロン注DS (製薬会社:大日本住友製薬株式会社) | ||
+ | -スミフェロン注バイアル (製薬会社:大日本住友製薬株式会社) | ||
**作用と効果 [#t5931793] | **作用と効果 [#t5931793] | ||
B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスに抗ウイルス作用を示し、肝機能を改善します。また、免疫力を高め、腫瘍細胞の増殖抑制と腫瘍細胞障害性を高めます。通常、B型慢性活動性肝炎、C型慢性肝炎、C型代償性肝硬変、腎癌、多発性骨髄腫、ヘアリー細胞白血病、慢性骨髄性白血病の治療に用いられます。 | B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスに抗ウイルス作用を示し、肝機能を改善します。また、免疫力を高め、腫瘍細胞の増殖抑制と腫瘍細胞障害性を高めます。通常、B型慢性活動性肝炎、C型慢性肝炎、C型代償性肝硬変、腎癌、多発性骨髄腫、ヘアリー細胞白血病、慢性骨髄性白血病の治療に用いられます。 | ||
+ | ***スミフェロン注バイアル300万IUの場合 [#wc1f21f7] | ||
+ | -腎癌、多発性骨髄腫、ヘアリー細胞白血病 | ||
+ | -慢性骨髄性白血病 | ||
+ | -HBe抗原陽性でかつDNAポリメラーゼ陽性のB型慢性活動性肝炎のウイルス血症の改善 | ||
+ | -C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善(血中HCV RNA量が高い場合を除く) | ||
+ | -C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善(セログループ1の血中HCV RNA量が高い場合を除く) | ||
+ | -亜急性硬化性全脳炎におけるイノシン プラノベクスとの併用による臨床症状の進展抑制 | ||
+ | -HTLV-I脊髄症(HAM) | ||
+ | |||
+ | ***スミフェロン注DS300万IUの場合 [#jb380e33] | ||
+ | -腎癌、多発性骨髄腫、ヘアリー細胞白血病 | ||
+ | -慢性骨髄性白血病 | ||
+ | -HBe抗原陽性でかつDNAポリメラーゼ陽性のB型慢性活動性肝炎のウイルス血症の改善 | ||
+ | -C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善(血中HCV RNA量が高い場合を除く) | ||
+ | -C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善(セログループ1の血中HCV RNA量が高い場合を除く) | ||
+ | -HTLV-I脊髄症(HAM) | ||
+ | |||
+ | ***スミフェロン注DS600万IUの場合 [#j98e1a1d] | ||
+ | |||
+ | -腎癌、多発性骨髄腫、ヘアリー細胞白血病 | ||
+ | -慢性骨髄性白血病 | ||
+ | -HBe抗原陽性でかつDNAポリメラーゼ陽性のB型慢性活動性肝炎のウイルス血症の改善 | ||
+ | -C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善(血中HCV RNA量が高い場合を除く) | ||
+ | -C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善(セログループ1の血中HCV RNA量が高い場合を除く) | ||
**用法・用量 [#se225343] | **用法・用量 [#se225343] | ||
-腎癌、多発性骨髄腫、ヘアリー細胞白血病、慢性骨髄性白血病 | -腎癌、多発性骨髄腫、ヘアリー細胞白血病、慢性骨髄性白血病 | ||
- | 通常、成人は1回主成分として300万~600万国際単位を1日1回皮下または筋肉内に注射します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減され、または隔日に注射を指示されることがあります。 | + | 通常、成人には1日1回300万〜600万単位を皮下又は筋肉内に投与する。なお、年齢、症状により適宜増減又は隔日投与する。 |
- | -B型慢性活動性肝炎 | + | 〔全製剤共通〕 |
- | 通常、成人は1回主成分として300万~600万国際単位を1日1回皮下または筋肉内に注射します。 | + | -HBe抗原陽性でかつDNAポリメラーゼ陽性のB型慢性活動性肝炎のウイルス血症の改善 |
- | -C型慢性肝炎 | + | 通常、成人には1日1回300万〜600万単位を皮下又は筋肉内に投与する。 |
- | 通常、成人は1回主成分として300万~900万国際単位を1日1回連日、または週3回皮下または筋肉内に注射します。 | + | 〔全製剤共通〕 |
- | -C型代償性肝硬変 | + | -C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善(血中HCV RNA量が高い場合を除く) |
- | 通常、成人は1回主成分として600万国際単位を1日1回2週間までは連日、その後は1回300万~600万国際単位を週3回皮下または筋肉内に注射します。なお、状態により適宜減量されます。 | + | 使用にあたっては、HCV RNAが陽性であることを確認したうえで行う。通常、成人には1日1回300万〜900万単位を連日又は週3回皮下又は筋肉内に投与する。 |
+ | 〔全製剤共通〕 | ||
+ | -C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善(セログループ1の血中HCV RNA量が高い場合を除く) | ||
+ | 使用にあたっては、HCV RNAが陽性であることを確認したうえで行う。 | ||
+ | 通常、成人は1日1回600万単位で投与を開始し、投与後2週間までは連日、その後1日1回300万〜600万単位を週3回皮下又は筋肉内に投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 | ||
+ | 〔全製剤共通〕 | ||
+ | -亜急性硬化性全脳炎におけるイノシン プラノベクスとの併用による臨床症状の進展抑制 | ||
+ | イノシン プラノベクスと併用し、通常、1日1回100万〜300万単位を週1〜3回髄腔内(脳室内を含む)に投与する。なお、年齢、症状により適宜減量する。 | ||
+ | 〔スミフェロン注バイアル300万IU〕 | ||
- | いずれの場合も、必ず指示された使用方法に従ってください。 | + | -HTLV-I脊髄症(HAM) |
- | - | + | 通常、成人には1日1回300万単位を皮下又は筋肉内に投与する。 |
- | 注射する期間と回数は個々の症状によって異なります。 | + | 〔スミフェロン注バイアル300万IU・注DS300万IU〕 |
- | -詳しい使用方法は「スミフェロン注DS取り扱い説明書」を参照してください。 | + | |
- | -自分で注射することが医師から指示されている場合は、注射法および安全な廃棄方法について医師などの指導を受け、その指示に従ってください。 | + | |
- | -自己注射する場合は特に、注射する部位は、うで、太もも、お腹、お尻などで毎回変更し、注射針を刺した時に激痛を感じたり、血液が逆流するのをみた場合は、すぐに針を抜き、部位をかえて注射してください。 | + | |
- | -不潔な注射により、注射部位に感染を起こし、痛みや熱が出ることがあります。そのときはすぐに医師に連絡して指示を受けてください。 | + | |
- | -注射液が混濁している場合には使用せず、医師または薬剤師に相談してください。 | + | |
- | -使い忘れた場合は、医師の指示を受けてください。絶対に2回分を一度に使ってはいけません。 | + | |
- | -誤って多く使った場合は医師または薬剤師に相談してください。 | + | |
- | -医師の指示なしに、自分の判断で使うのをやめないでください。 | + | |
**副作用 [#i69287ca] | **副作用 [#i69287ca] | ||
- | 主な副作用として、発熱・全身倦怠感・食欲不振などのインフルエンザ様症状、脱毛などが報告されています。 | ||
- | ***稀な副作用 [#o492bf1c] | + | 主な副作用は、発熱、全身倦怠感等・食欲不振などのインフルエンザ様症状、脱毛、白血球減少、血小板減少などが報告されています。 |
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+ | ***重大な副作用 [#q7da041c] | ||
-間質性肺炎 | -間質性肺炎 | ||
- | 発熱、から咳、呼吸困難 | + | 発熱、から咳、呼吸困難、胸部X線異常 等 |
-抑うつ、自殺企図、躁状態、攻撃的行動 | -抑うつ、自殺企図、躁状態、攻撃的行動 | ||
- | 不眠、不安、焦燥 | + | 不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等があらわれた場合がある。 |
- | -糖尿病 | + | -糖尿病(1型及び2型) |
口渇、多飲、多尿 | 口渇、多飲、多尿 | ||
- | -自己免疫現象によると思われる症状・徴候(甲状腺機能異常、肝炎、溶血性貧血など) | + | 糖尿病が増悪又は発症することがあり、昏睡に至ることがある。 |
+ | -自己免疫現象によると思われる症状・徴候 | ||
+ | 甲状腺機能異常、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、1型糖尿病、多発性筋炎、溶血性貧血、肝炎、SLE、重症筋無力症の増悪又は発症 等 | ||
発汗、食欲不振、貧血症状 | 発汗、食欲不振、貧血症状 | ||
-重篤な肝障害 | -重篤な肝障害 | ||
全身倦怠感、食欲不振、吐き気 | 全身倦怠感、食欲不振、吐き気 | ||
+ | 黄疸や著しいトランスアミナーゼの上昇を伴う肝障害があらわれる場合がある。 | ||
+ | -急性腎不全、ネフローゼ症候群等の重篤な腎障害 | ||
+ | -溶血性尿毒症症候群 | ||
+ | 血小板減少、溶血性貧血、腎不全を主徴とする溶血性尿毒症症候群があらわれることがある。 | ||
+ | -汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少、貧血、赤芽球癆 | ||
+ | -敗血症、肺炎等の重篤な感染症 | ||
+ | -ショック | ||
+ | 血圧低下、胸部圧迫感、吐気、チアノーゼ等の症状があらわれる場合がある。 | ||
+ | -狭心症、心筋梗塞、心筋症、心不全、完全房室ブロック、心室頻拍 | ||
+ | -消化管出血(下血、血便等)、消化性潰瘍、虚血性大腸炎 | ||
+ | -脳出血 | ||
+ | -脳梗塞 | ||
+ | -錯乱、痙攣、幻覚・妄想、意識障害、興奮、見当識障害、失神、せん妄、認知症様症状(特に高齢者) | ||
+ | -四肢の筋力低下、顔面神経麻痺、末梢神経障害 | ||
+ | -網膜症 | ||
+ | 網膜出血や糖尿病網膜症が増悪する場合がある。また、視力低下、視野中の暗点が出現する場合がある。 | ||
+ | -難聴 | ||
+ | -皮膚潰瘍、皮膚壊死 | ||
+ | -無菌性髄膜炎[亜急性硬化性全脳炎患者に対して髄腔内(脳室内を含む)投与した場合] | ||
+ | 発熱、頭痛、悪心・嘔吐、意識混濁、髄液細胞増多、髄液蛋白量増加等が重度で遷延することがある。 | ||
+ | ***その他の副作用 [#s0a3bdad] | ||
+ | |BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):5%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):0.1~5%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):0.1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| | ||
+ | |血液及びリンパ系障害|顆粒球減少、血小板減少|赤血球減少、ヘモグロビン減少、貧血、好酸球増多、白血球増多|リンパ節症、リンパ球減少、白血球分画異常|出血傾向| | ||
+ | |肝臓|-|AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、γ-GTP、LDHの上昇|黄疸、ビリルビンの上昇|-| | ||
+ | |肝胆道系||||| | ||
+ | |腎臓|-|蛋白尿、BUN・クレアチニン上昇、血尿、排尿困難|尿量減少、多尿、頻尿|-| | ||
+ | |膵臓|-|-|-|急性膵炎| | ||
+ | |泌尿器||||| | ||
+ | |生殖系及び乳房||||| | ||
+ | |精神系|頭痛|不眠、眠気、焦燥、めまい、知覚異常、冷感|集中力障害、健忘、錐体外路症状(振戦、歩行障害等)、不安、神経症、脳波異常、構語障害|-| | ||
+ | |神経系・筋|-|四肢のしびれ、筋肉痛、背部痛、関節痛、腰痛、脱力感、肩こり、こわばり感、CK(CPK)の上昇|神経痛|-| | ||
+ | |感覚器||||| | ||
+ | |眼|網膜出血、軟性白斑等の網膜の微小循環障害|眼痛、充血|視神経炎、眼球乾燥、視野狭窄、複視|網膜静脈血栓症| | ||
+ | |耳||||| | ||
+ | |循環器 心臓|-|胸痛、顔面潮紅、心電図異常(洞性頻脈、期外収縮、心房細動等の不整脈、STの低下等)等の心筋障害、四肢・顔面浮腫、動悸|頻脈、血圧上昇、血圧下降|徐脈、末梢性虚血| | ||
+ | |血管||||| | ||
+ | |呼吸器||咳嗽、呼吸困難|喀痰増多、喘息|血痰| | ||
+ | |消化器|食欲不振|悪心・嘔吐、下痢、腹痛、口内炎、味覚異常、便秘、口渇、舌炎|消化不良、腹部膨満感、イレウス、口唇炎、味覚低下、胃炎|-| | ||
+ | |皮膚・皮下組織系|脱毛|湿疹、紅斑、皮膚炎、ヘルペス|乾癬、爪疾患、紫斑、ざ瘡|光線過敏症| | ||
+ | |過敏症|-|発疹、蕁麻疹、そう痒|-|-| | ||
+ | |下垂体・副腎皮質系||||| | ||
+ | |免疫系||||| | ||
+ | |代謝及び栄養||||| | ||
+ | |内分泌||||| | ||
+ | |筋骨格系及び結合組織障害||||| | ||
+ | |全身|発熱、全身倦怠感、インフルエンザ様症状|悪寒・戦慄|-|-| | ||
+ | |感染症||||| | ||
+ | |投与部位(筋肉内・皮下)|-|疼痛|発赤、硬結、皮膚潰瘍|蜂窩織炎| | ||
+ | |投与部位(髄腔内・脳室内)|髄液細胞増多、髄液蛋白量の増加又は減少|髄液中組織球の出現|-|-| | ||
+ | |抵抗機構||||| | ||
+ | |その他|-|体重減少、疲労、血清総蛋白量の増加又は減少、鼻出血、歯肉出血、アフタ性口内炎、咽頭炎、疼痛、尿糖陽性、耳鳴、感染症、カリウム・カルシウム・ナトリウム等の電解質異常、コレステロール値の異常、尿酸値上昇、血糖値上昇|嗄声、多汗、口腔内出血、不正出血、月経異常、腹水、インポテンス、トリグリセライド値の上昇、血清アミラーゼ上昇、各種自己抗体の陽性化、グロブリン上昇、CRP上昇|サルコイドーシス、移植後の拒絶反応又は移植片対宿主反応| | ||
+ | |臨床検査||||| | ||
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