#norelated #contents *フルオロウラシル(Fluorouracil) [#x1d0356d] ''抗悪性腫瘍剤'' -5-FU注 (製薬会社:協和発酵キリン株式会社) **作用と効果 [#yfb4875f] がん細胞遺伝子の合成や機能を障害することにより、がん細胞の増殖を抑える作用があります。 -下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解 胃がん、肝臓がん、結腸がん、直腸がん、乳がん、膵がん、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん --ただし、下記の疾患については、他の抗悪性腫瘍剤又は放射線と併用することが必要である。 食道がん、肺がん、頭頸部腫瘍 -以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法 頭頸部癌 -レボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法 結腸がん、直腸がん、小腸がん、治癒切除不能な膵臓がん **用法・用量 [#kc02034e] 通常、静脈内に注射または点滴静注します。また、必要に応じて動脈内に注射することもあります。 -単独で使用する場合 --フルオロウラシルとして、通常、成人には1日5~15mg/kgを最初の5日間連日1日1回静脈内に注射又は点滴静注する。以後5~7.5mg/kgを隔日に1日1回静脈内に注射又は点滴静注する。 --フルオロウラシルとして、通常、成人には1日5~15mg/kgを隔日に1日1回静脈内に注射又は点滴静注する。 --フルオロウラシルとして、通常、成人には1日5mg/kgを10~20日間連日1日1回静脈内に注射又は点滴静注する。 --フルオロウラシルとして、通常、成人には1日10~20mg/kgを週1回静脈内に注射又は点滴静注する。 また、必要に応じて動脈内に通常、成人には1日5mg/kgを適宜注射する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 -他の抗悪性腫瘍剤又は放射線と併用する場合 フルオロウラシルとして、通常、成人には1日5~10mg/kgを他の抗悪性腫瘍剤又は放射線と併用し、1の方法に準じ、又は間歇的に週1~2回用いる。 -頭頸部癌に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合 他の抗悪性腫瘍剤との併用療法において、通常、成人にはフルオロウラシルとして1日1000mg/m2(体表面積)までを、4~5日間連日で持続点滴する。投与を繰り返す場合には少なくとも3週間以上の間隔をあけて投与する。本剤単独投与の場合には併用投与時に準じる。 なお、年齢、患者の状態などにより適宜減量する。 -結腸・直腸癌に対するレボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法 --通常、成人にはレボホリナートとして1回100mg/m2(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する。レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして400mg/m2(体表面積)を静脈内注射、さらにフルオロウラシルとして600mg/m2(体表面積)を22時間かけて持続静注する。これを2日間連続して行い、2週間ごとに繰り返す。 --通常、成人にはレボホリナートとして1回250mg/m2(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する。レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして2600mg/m2(体表面積)を24時間持続静注する。1週間ごとに6回繰り返した後、2週間休薬する。これを1クールとする。 --通常、成人にはレボホリナートとして1回200mg/m2(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する。レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして400mg/m2(体表面積)を静脈内注射、さらにフルオロウラシルとして2400~3000mg/m2(体表面積)を46時間持続静注する。これを2週間ごとに繰り返す。 なお、年齢、患者の状態などにより適宜減量する。 -小腸癌及び治癒切除不能な膵癌に対するレボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法 通常、成人にはレボホリナートとして1回200mg/m2(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する。レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして400mg/m2(体表面積)を静脈内注射、さらにフルオロウラシルとして2400mg/m2(体表面積)を46時間持続静注する。これを2週間ごとに繰り返す。 なお、年齢、患者の状態などにより適宜減量する。 **生活上の注意 [#i638f4aa] **副作用 [#c60d20d1] 主な副作用として、食欲不振、下痢・軟便、全身倦怠感、吐き気・嘔吐、口内炎、色素沈着、脱毛、発疹、カテーテル先端付近の動脈壁の変性、血栓形成などが報告されています。 主な副作用は食欲不振、下痢・軟便、全身けん怠感、悪心・嘔吐、白血球減少、口内炎、色素沈着、脱毛 ***重大な副作用 [#w723a2d2] -脱水症状 ひどい下痢、意識がうすれる、深く大きい呼吸 -重篤な腸炎 出血性腸炎、虚血性腸炎、壊死性腸炎等の重篤な腸炎があらわれることがある。 激しい腹痛、下痢、血便 -骨髄機能抑制 汎血球減少、白血球減少、好中球減少、貧血、血小板減少等の骨髄機能抑制 からだがだるい、あおあざができる、めまい -ショック、アナフィラキシー 発疹、呼吸困難、血圧低下 等 -白質脳症 白質脳症(初期症状:歩行時のふらつき、四肢末端のしびれ感、舌のもつれ等)、また、錐体外路症状、言語障害、運動失調、眼振、意識障害、痙攣、顔面麻痺、見当識障害、四肢末端のしびれ感、せん妄、記憶力低下、自発性低下、尿失禁等の精神神経症状があらわれることがある。 -うっ血性心不全、心筋梗塞、安静狭心症 胸の痛み、冷や汗、胸を強く押えつけた感じ -急性腎不全 急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。腎障害の知られている抗悪性腫瘍剤(シスプラチン、メトトレキサート等)との併用時には特に注意が必要。 からだがむくむ、疲れやすい、尿が出にくい -間質性肺炎 発熱、から咳、息苦しい -肝機能障害、黄疸、肝不全、肝・胆道障害(胆嚢炎、胆管壊死、肝実質障害など) AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれ、肝不全まで至ることがある。 からだがだるい、食欲不振、白目や皮膚が黄色くなる、羽ばたくような手のふるえ -消化管潰瘍、重症な口内炎 吐き気や嘔吐、胃の痛み、口の中が荒れて痛い -急性膵炎 腹痛、血清アミラーゼ上昇等 急に激しく腰や背中が痛む、発熱、吐き気や嘔吐 -意識障害を伴う高アンモニア血症 意識の低下、羽ばたくような手のふるえ、手足のふるえ -肝・胆道障害 肝動脈内投与において、肝・胆道障害(胆嚢炎、胆管壊死、肝実質障害等)があらわれることがある。 臭いがわからなくなる、臭いを感じなくなる -手足症候群 手掌・足蹠の紅斑、疼痛性発赤腫脹、知覚過敏 等があらわれることがある。 手のひらや足の裏の感覚が鈍くなったり過敏になる、痛み、皮がむける -嗅覚障害、嗅覚脱失 -類薬(テガフール製剤)で劇症肝炎等の重篤な肝障害、肝硬変、心室性頻拍、ネフローゼ症候群、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、溶血性貧血があらわれることがある。 ***その他の副作用 [#dfe2fa5b] |BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):5%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):0.1~5%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):0.1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| |血液及びリンパ系障害||||| |肝臓|-|-|-|AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、ビリルビン上昇等の肝機能検査値異常| |肝胆道系||||| |腎臓|-|蛋白尿|-|BUN上昇、クレアチニン値上昇、クレアチニン・クリアランス低下| |泌尿器||||| |生殖系及び乳房||||| |精神神経系|けん怠感|-|-|めまい、末梢神経障害(しびれ、知覚異常等)| |神経系||||| |感覚器||||| |眼|-|-|-|流涙、結膜炎| |耳||||| |錐体外路症状||||| |循環器 心臓|-|-|-|心電図異常(ST上昇、T逆転、不整脈等)、胸痛、胸内苦悶| |血管||||| |呼吸器||||| |消化器|食欲不振、下痢、悪心・嘔吐|味覚異常、口渇、腹部膨満感、腹痛、下血|便秘|口角炎、舌炎、胸やけ| |皮膚・皮下組織系|-|色素沈着、脱毛、浮腫、びらん、水疱、そう痒感、紅潮|-|爪の異常、光線過敏症| |過敏症|-|発疹|-|-| |下垂体・副腎皮質系||||| |免疫系||||| |代謝及び栄養||||| |内分泌||||| |筋骨格系及び結合組織障害||||| |全身||||| |投与部位||||| |感染症||||| |抵抗機構||||| |動脈内投与時|-|-|-|カテーテル先端付近の動脈壁の変性、血栓形成 | |その他|-|発熱、頭痛|-|糖尿、低カルシウム血症、耐糖能異常| |臨床検査||||| //**ジェネリック医薬品 -
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