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腎盂・尿管造影 の変更点 :: 医療 Wiki

illness:腎盂・尿管造影 の変更点

  
現: 2011-06-10 (金) 20:13:22 seriza[3] ソース[4]
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 +*経静脈排泄性造影(IP) 逆行性造影(RP) [#c66ef8f4]
 +腎臓の糸球体と尿細管でつくられた尿は、腎盂に集められて尿管に流れ込み、膀胱、尿道と流れていきます。この尿が流れるルートにX線を通さない造影剤を流してX線撮影するのが腎盂、尿管造影です。
 +この方法には、造影剤を静脈に注入する経静脈排泄性造影(IP)と尿道からカテーテル(細い管)を挿入して腎盂まで届かせ造影剤を注入する逆行性造影(RP)とがあります。主に経静脈排泄性造影が行われています。
 +**何がわかるのか [#x96e9390]
 +腎臓から尿道までの結石、腫瘍、炎症などと、腎臓の形や位置から遊走腎や水腎症の診断に役立ちます。
 +**どのような検査か [#vc4498d8]
 +-経静脈排泄性造影(IP)
 +検査着に着替えてX線透視台に仰向けに寝ます。まず、腎臓と尿管を造影剤を使わずに単純撮影をします。次に造影剤を100mlを1~2分かけて静脈から注入し、その後5分、10分、15分、20分と時間を追って腎臓と尿管をX線撮影します。その後、排尿して、立った姿勢で膀胱をX線撮影します。30分~40分で終了します。
 +-逆行性造影(RP)
 +単純撮影した後、麻酔剤の注射をして、麻酔剤の入ったゼリーを塗った膀胱鏡を尿道から挿入し、それを通じてカテーテルを尿管から腎盂へと挿入し、造影剤を注入、X線撮影をします。排尿した後、立った姿勢で膀胱を撮影します。約1時間かかります。
 +逆行性造影では、挿入するときに多少の苦痛があり、検査のあと少量の出血が見られることがあります。
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 +**検査を受ける時の注意 [#dcae25a3]
 +前日の夕食後から飲食せず、喉が乾いた場合は、うるおす程度の水を飲みます。当日は、なるべく排便を済ませおきます。腸にガスがあると鮮明に写らない場合があるためです。
 +ヨード剤にアレルギーがある人は予め申し出ておきます。撮影時は、指示に従ってしっかり息を止めます。検査の後は、ヨードを排出するため水分を多めにとるようにします。
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 +**検査結果の判定 [#l2b7a46e]
 +腎盂や尿管、膀胱が形通りに白く写り、結石があるとその部分が抜けて見えます。また、腫瘍があるとその部分が欠けて造影されます。
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 +**異常な場合に疑われる病気 [#ce5d452e]
 +腎結石、腎腫瘍、腎結核、尿管結石、膀胱がん、遊走腎、水腎症など。
  

  • 腎盂・尿管造影 のバックアップ差分(No. All)