PSPは、フェノールスルホンフタレインと呼ばれる色素です。腎臓は血液内に入った異物を尿に排泄する働きがありますから、PSPを血管内に注射して、それを一定時間内にどれだけ排泄できるかをみることで、腎臓の機能を調べることが出来ます。
何がわかるのか
PSPは、血管内に入っても変化することはなく、ほとんど尿細管から排泄されますから、尿細管に異常があると排泄が低下します。そのため、この検査では尿細管の機能を調べることが出来ます。
どのような検査か
PSPという赤い色素の溶液を静脈に注射して、15分後、30分後、60分後、120分後に尿をとります。そして、注射した赤い色素の何%が尿中に排泄されたかを調べます。
検査を受ける時の注意
指示に従って検査を受けて下さい。特に苦痛はありません。
検査結果の判定
15分値が最も重要で、25%未満であれば、腎臓の機能に何らかの障害があると考えられます。正常なら15分後には25~50%、120分後には55%以上が排泄されます。高齢者は30分値で判定することもあります。