体外から入ってきた異物(抗原)に対抗してつくられる抗体は、グロブリンというタンパク質で生成されていて、免疫グロブリン[2]と呼ばれます。
免疫グロブリン[2]にはいくつかの種類があり、そのうちアレルギー病を引き起こすのはIgEです。IgEが体内でできやすい素因を持った人がいますが、これをアレルギー素因またはアトピー素因といいます。
IgEは肥満細胞(マストセル)の表面に付着しているため、原因物質(アレルゲン)が入ってくると、そこで抗原抗体反応を起こします。
そうすると、肥満細胞の中にあるヒスタミン[3]などの化学物質が血液中に出てきて、血管の透過性が高まって血液中の水分が漏れ出したり、平滑筋が収縮して気道が狭くなったり、分泌腺の亢進で鼻水がでたり、、好酸球の増加などが起こり、アレルギー症状が出てきます。
血清中に基準値以上のIgEが含まれていれば、アレルギー病であることがわかります。また、その量によって、病気[5]の経過や治療効果の判定が行われます。
寄生虫症でもIgEが増加します。
血液を採取して酵素免疫測定法(EIA)などで検出します。
食事などの制限は特にありません。
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