肝臓の細胞と細胞の間は結合組織と呼ばれる線維成分で埋められ、つなぎ合わされています。肝炎が繰り返し起こって破壊と再生が続くと肝細胞のかわりに線維成分が増えてきます。しだいに線維成分にとり囲まれた肝細胞は、正常な働きが出来なくなってしまいます。この状態が肝硬変です。
肝臓内の線維成分が増えると血液中にも増加するためPIIP(プロコラーゲンペプチド)やIV型コラーゲンの量を調べると肝臓の線維化の進み方や程度がわかります。そのため、これらの線維は線維化マーカーといわれます。
慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害、薬剤性肝障害など。