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消化管間質腫瘍 :: 医療 Wiki

illness:消化管間質腫瘍

GIST 概要 anchor.png

GIST(ジスト:Gastrointestinal Stromal Tumor)は、胃や腸の消化管壁の粘膜下にある未熟な間葉系細胞に由来する「肉腫」の一種とされ、いわゆる「がん」とは異なります。
消化管粘膜下にできる腫瘍はGISTだけとは限らず、良性の平滑筋腫、神経鞘腫や悪性の平滑筋肉腫などもあります。

発症には男女差がなく、胃に最も多く見られ、次いで小腸、その他の消化管になります。殆どの年齢層に見られますが、中高年に好発します。

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症状 anchor.png

吐き気や腹痛、下血・吐血やそれに伴う貧血などが起こることがあります。他の病気でもあらわれる症状ばかりで、GIST特有の自覚できる症状は特にありません。

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原因 anchor.png

GISTが発生する要因として、細胞の増殖に関わるたんぱく質の異常があります。
主にKITまたはPDGFRΑと呼ばれるたんぱく質が関わっており、これらのたんぱく質の異常はそれぞれc-KIT遺伝子、PDGFRΑ遺伝子の突然変異によって発生します。

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診療科 anchor.png

消化器科、外科

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検査 anchor.png

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診断 anchor.png

CTやMRI、内視鏡などによる画像診断で大きさや転移・浸潤などを確認します。また、細胞を採取して検査し、免疫組織染色でKIT陽性あるいはDOG1陽性であればGISTと診断されます。

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病期 ステージ anchor.png

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  • イマチニブ錠(一般名:イマチニブメシル酸塩)
    異常なKITチロシンキナーゼ(c-kit遺伝子からできるタンパク質)を阻害します。
  • スーテントカプセル(一般名:スニチニブリンゴ酸塩)
  • スチバーガ錠(一般名:レゴラフェニブ水和物)
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治療法 anchor.png

GISTあるいはGISTが強く疑われる腫瘍に対しては原則的に手術治療が行われます。
組織採取が難しい小さい腫瘍、無症状の場合は経過観察の方針となることもあります。
GISTが見つかった時点で転移を起こしているような場合は、化学療法が行われます。化学療法の効果、経過によっては、改めて手術治療を考慮することもあります。

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罹患した著名人 anchor.png

  • 萩原 健一 俳優、歌手(元ザ・テンプターズ)
    2019年3月26日、都内の病院で逝去した。(享年68歳)

Last-modified: 2019-03-28 (木) 22:46:02 (JST) (1876d) by kondo