胆汁色素のビリルビンは肝臓から胆汁に排泄され、尿に出てくることはありません。しかし、肝障害や胆道の閉塞などで胆汁の流れが妨げられると、ビリルビンが血液中に増え、それが腎臓から尿に排泄されるようになります。この尿に出たビリルビンを調べるのがこの検査です。
なお、ビリルビンが尿にでると、尿は褐色になり、泡まで黄色くなりますが、便のほうはビリルビンが出ないために白っぽくなります。
陽性であれば、肝臓の病気[3]か胆道の病気[3]があることがわかります。急性肝炎[4]では黄疸が出る前から尿ビリルビンは陽性となり、肝機能が回復してくると黄疸が残っていても尿ビリルビンは陰性となります。ですから、急性肝炎[4]の発見と経過観察に役立ちます。
尿を採取して、尿を試験紙に直接つけて色の変化で調べます。
尿を採るときに始めと終わりは除いて中間尿を採ります。朝一番の尿を用いることもあります。
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