喀痰(かくたん)とは痰のことで、肺や気管支、気管などの分泌物や老廃物などの集まったものです。これを調べれば、肺や気管支など呼吸器のいろいろな情報を得ることが出来ます。異常があると、痰の量が増えたり、色がついたり、血が混じったりします。
痰の検査には細菌検査と細胞検査があります。
痰に混じっている細菌や真菌(カビ)など、肺炎[4]や気管支炎の原因になっている菌を突き止めます。この検査には、採取した痰をガラス板に塗りつけて顕微鏡でみて菌を見つける塗末検査と、痰の中の菌を培養して増やし菌の種類を確認する培養検査があります。菌の培養には2~3日、結核菌は約2ヶ月かかります。
痰に混じった細胞を顕微鏡で調べ、がん細胞の有無を調べる検査です。ブラッシングといって気管支内鏡を入れて粘膜を擦り取り、それを顕微鏡で調べることもあります。
大きく息を吸い込んで、強く咳をします。なかなか出ないときは、蒸気を吸入すると痰が増えて出やすくなります。
細菌検査で原因菌を明らかにして、培養検査のときにいろいろな薬剤を加え、その薬が効くかどうかの感受性試験を行い、治療薬を決定します。
細胞診で調べた細胞を正常細胞を1、がん細胞を5とし、疑わしさの程度によって5段階に分類します。
(This host) = https://www.joy-mix.com