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凝固因子活性検査 :: 医療 Wiki

illness:凝固因子活性検査

ページ内コンテンツ
  • 凝固因子活性検査
    • 何がわかるのか
    • どのような検査か
    • 検査を受ける時の注意
    • 検査結果の判定
    • 異常な場合に疑われる病気

凝固因子活性検査 anchor.png[1]

血管が破れて出血が起こると、血液が固まって傷口をふさぎ出血を止めますが、その時血液凝固因子が重要な働きをします。
血液凝固因子には、I~XIII(VIは欠番)があり、血管の内外で連鎖的に活性化され、最終的に第I因子であるフィブリノゲン[2]をフィブリンという水に溶けない物質に変え、傷口をふさいで止血を完成させます。
12ある血液凝固因子のいずれかが欠乏していたり、働きが悪いと止血がうまくいかなくなります。それぞれの血液凝固因子の働き具合を調べるのがこの検査です。
なお、フィブリノゲン[2]は第I因子の機能を、トロンボテスト・ヘパプラスチンテスト[3]は第II、VII、Xの外因系因子の機能を調べる検査です。

  • 基準値
    第V因子 70~135%
    第VII因子 75%~140%
    第VIII因子 60~150%
    第IX因子 70~130%
    第XIII因子 70~140%
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何がわかるのか anchor.png[4]

それぞれの検査で、第V因子、第VII因子、第VIII因子、第IX因子、第XIII因子の働きを調べることができます。 

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どのような検査か anchor.png[5]

血液を採取して、検査器で測定します。

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検査を受ける時の注意 anchor.png[6]

妊娠中の人や、経口避妊薬、抗凝固薬、抗生物質を服用している人は申し出て下さい。

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検査結果の判定 anchor.png[7]

他の検査結果と合わせて、診断が下されます。

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異常な場合に疑われる病気[8] anchor.png[9]

  • 第V因子低値
    先天性第V因子欠乏症、播腫性血管内凝固症候群(DIC)、肝硬変、肝臓がん[10]など。
  • 第VII因子低値
    先天性第VII因子欠乏症、播腫性血管内凝固症候群(DIC)、肝硬変、肝臓がん[10]、ビタミンK産生障害(新生児出血症など)、ビタミンK吸収障害(腸疾患など)、ビタミンK利用障害(肝障害など)。
  • 第VIII因子低値
    血友病Aとその保因者、フォンウィレブランド病、肝硬変、肝臓がん[10]
  • 第IX因子低値
    血友病B、ビタミンK産生障害(新生児出血症など)、ビタミンK吸収障害(腸疾患など)、ビタミンK利用障害(肝障害など)。
  • 第XIII因子低値
    先天性第XIII因子欠乏症、播腫性血管内凝固症候群(DIC)、肝硬変、肝臓がん[10]潰瘍性大腸炎[11]クローン病[12]など。

I II III IV V VI VII VIII IX X XI XII XIII 


Last-modified: 2011-06-10 (金) 20:05:54 (JST) (4707d) by seriza