亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis:SSPE)は、
発病後は数月から数年の経過(亜急性)で神経症状が進行します。治療法は確立されておらず、現在でも予後が悪い病気[2]です。
このように潜伏期間が数年と著しく長く、ゆっくりと進行するウイルス感染を遅発性ウイルス感染と呼んでいます。SSPEはその代表的な病気[2]の一つです。
学業成績低下、記憶力低下、いつもと違った行動、感情不安定、体がビクッとなる発作、歩行障害、字が下手になる等の症状が見られます。
麻疹ウイルスによる脳内での持続感染が原因です。
このウイルスは脳内で潜伏している間に変化し普通の麻疹ウイルスとはやや異なった性質をもつようになり、SSPEウイルスといわれています。
普通のウイルス感染と異なり、長い潜伏期間の後に発症します。
遺伝性はありません。家族内の発生も見られません。また、人に感染することもありません。
脳神経内科、小児神経科
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