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中心性漿液性脈絡網膜症 :: 医療 Wiki

illness:中心性漿液性脈絡網膜症

ページ内コンテンツ
  • CSC 概要
    • 症状
    • 原因
    • 診療科
    • 検査
    • 診断
    • 治療法
      • レーザー治療
      • 薬物療法
      • 光線力学療法(PDT)
    • 罹患した著名人

CSC 概要 anchor.png[1]

中心性漿液性脈絡網膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいみゃくらくもうまくしょう)は、光を感じる神経の膜である網膜の中で、最も視力に関係する黄斑という部分に網膜剥離が発生する病気[2]です。
30~50代の働き盛りの男性に多くみられます。片方の目に発症することが多いのですが、稀に、両方の目の発症することもあります。ほとんどは良好な経過をたどり自然に治ることが多い病気[2]です。

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症状 anchor.png[3]

軽い視力低下が起こります。視野の中心が暗く見える中心暗点、ものが実際よりも小さく見える小視症、ものがゆがんで見える変視症が生じることがあります。
普通は網膜剥離が治ると症状は軽快しますが、何らかの見えにくさが残る場合があります。また、網膜剥離が長期間続いたり、再発を繰り返したりする場合には、視力が低下してしまうこともあります。

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原因 anchor.png[4]

原因は不明です。ストレスが悪い影響を与えると考えられています。
女性は妊娠中に起こることがあります。また、副腎皮質ステロイド[5]薬の副作用で起きることもあります。
黄斑付近の網膜に栄養分を供給する脈絡膜の血管から血液中の水分がにじみ出て、この水分が黄斑付近に溜まることで網膜剥離が起こります。

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診療科 anchor.png[6]

眼科

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検査 anchor.png[7]

  • 眼底検査
    20~50代の方に眼底検査で黄斑部に網膜剥離が見つかったら中心性漿液性脈絡網膜症を疑います。
  • 蛍光眼底造影検査
    診断のためには血管からのしみ出しの部分を見つけるためにフルオレセインという造影剤を用いた蛍光眼底造影検査を行います。
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診断 anchor.png[9]

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治療法 anchor.png[10]

この病気[2]には自然に治ることもありますので、経過観察を行います。しかし、いったん良くなっても再発することが多いので注意が必要です。

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レーザー治療 anchor.png[11]

しみ出しの部分が黄斑の中心窩から離れている場合は、レーザー治療が行われることもあります。レーザー治療には、回復までの期間を早めたり再発を予防したりする効果がありあます。しみ出し部分が中心窩にきわめて近い場合、レーザー治療はできないので内服薬による治療が一般に行われます。

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薬物療法 anchor.png[12]

  • 末梢循環改善薬
    網膜の循環を促すことで周辺の機能を回復させ、漿液の吸収を促進させます。また腫れを引かせるため、血管強化剤なとも使用されます。
  • ビタミン剤
    眼底部の細胞を活性化させて回復を促すために使用されます。
  • ヨウ素製剤
    網膜の組織呼吸を促進し、新陳代謝を冗進させることで、網膜の腫れを引かせて回復を促します。
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光線力学療法(PDT) anchor.png[13]

脈絡膜血管を再構築し、循環障害や漿液の漏出を抑制します。

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罹患した著名人 anchor.png[14]

  • 今江 敏晃(登録名:今江 年晶) プロ野球選手 東北楽天ゴールデンイーグルスに所属
    2019年1月30日、右眼球中心性漿液性脈絡網膜症と診断された。

Last-modified: 2019-02-01 (金) 21:00:30 (JST) (1921d) by kondo