ブプレノルフィン塩酸塩(Buprenorphine hydrochloride) [1]
鎮痛剤
中枢神経の痛覚伝導系を抑制し、強い鎮痛作用を示します。 通常、術後、各種癌の鎮痛に用いられます。
- 術後の痛み
通常、成人は1回2個(主成分として0.4mg)を直腸内(肛門)へ挿入します。その後、必要に応じて約8~12時間ごとに使用します。術後の激しい痛みが残っている場合は医師に申し出てください。必ず指示された使用方法に従ってください。
- がんの痛み
通常、成人に1回1個または2個(主成分として0.2mgまたは0.4mg)を直腸内(肛門)へ挿入します。その後、必要に応じて約8~12時間ごとに使用します。開始時は低用量から使用されることがあります。必ず指示された使用方法に従ってください。
- 直腸への外用にのみ使用し、できるだけ排便後に使用してください。
- 決して飲まないでください。
- シートから坐剤を取り出した後、先に丸みがある方(細い方)から肛門内に挿入してください。
使い忘れた場合は、気づいた時点で1回分を使用するとともに医師・薬剤師に相談してください。次回の使用は指示された間隔で使用することになりますが、絶対に2回分を一度に使用してはいけません。誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で使うのを止めないでください。
主な副作用として、そう痒感、発疹、めまい、吐き気、嘔吐などが報告されています。
- 呼吸抑制、呼吸困難
呼吸が浅く速くなり、呼吸をしにくい、動くと呼吸しにくい
- 舌根沈下
舌がのどの奥に落ち込んだ状態
- ショック
顔面蒼白、呼吸困難、皮膚や粘膜(特に唇、手足の爪)が青紫色~暗紫色になる
- せん妄、妄想
錯覚や幻覚を伴う軽い意識障害、根拠のない主観的な思い込み
- 依存性
ある物質の使用を中止しようとしても止められずに使用を続ける