エナラプリルマレイン酸塩 (Enalapril maleate) [1]
持続性アンジオテンシン変換酵素阻害剤
アンジオテンシン変換酵素の阻害により、昇圧物質アンジオテンシンIIの生成を抑えて血圧を下げ、また、末梢血管抵抗を減少させ、血行動態を改善して心拍出量を増し、心肥大を改善します。通常、各種高血圧[3]症や慢性心不全(軽度~中等度)の治療に用いられます。
- 高血圧[3]症
通常、成人は1回1~2錠(主成分として5~10mg)を1日1回服用します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減され、腎性・腎血管性高血圧[3]症や悪性高血圧[3]では1回2.5mgから服用を開始されることがあります。本剤は1錠中に主成分5mgを含みます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 慢性心不全
通常、成人は1回1~2錠(主成分として5~10mg)を1日1回服用します。年齢・症状により適宜増減され、腎障害がある場合や利尿剤を服用中の場合には初回2.5mgから服用を開始されることがあります。本剤は1錠中に主成分5mgを含みます。必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、気がついた時、すぐに1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合には飲まないで、次の通常服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
主なな副作用として、めまい、咳などが報告されています。
- 血管浮腫
呼吸困難、舌・のどのはれ
- 急性腎不全
尿量減少、全身のむくみ、倦怠感
- 膵炎
腹痛、悪心
- 高カリウム血症
筋力低下、脱力、手足のしびれ
- エナラプリル錠 (製薬会社:Meiji Seika ファルマ株式会社)
- レニベーゼ錠 (製薬会社:日医工株式会社)
- レビンベース錠 (製薬会社:日本ケミファ株式会社)