睡眠誘導剤
ベンゾジアゼピン系の睡眠誘導剤で、中枢神経に作用し、大脳辺縁系の活動を低下させることにより、不安や緊張をやわらげ、よく眠れるようにする作用があります。
通常、不眠症の治療や、麻酔前に用いられます。
不眠症:通常、成人は1回1~2錠(主成分として1~2mg)を就寝前に服用します。麻酔前:通常、成人は1回2錠(主成分として2mg)を就寝前または手術前に服用します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されますが、高齢者では1回2錠(2mg)までとされています。必ず指示された服用方法に従ってください。不眠症に使用する場合、就寝の直前に飲んでください。就寝後一時的に起きて仕事などをする可能性がある場合は飲まないでください。
飲み忘れた場合は、起きるまでに7時間以上あれば、気がついたときにすぐに飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。急に薬を中止すると不都合な症状があらわれることがあります。
主な副作用として、眠気・残眠感、倦怠感、ふらつき、発疹などが報告されています。
副作用 | 2%以上 | 0.1~0.2%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 |
肝臓 | - | ALT(GPT)上昇,AST(GOT)上昇 | Al-P上昇,LDH上昇 | - |
精神神経系 | - | 眠気,ふらつき,頭重感,めまい,頭痛 | 頭がぼんやりする,ろれつがまわらない,いらいら感,妄想,興奮,ムズムズ感 | - |
循環器・心臓 | - | - | 動悸,不整脈 | - |
消化器 | - | 口渇,食欲不振,悪心・嘔吐 | 下痢,便秘 | - |
過敏症 | - | - | 発疹等 | - |
筋骨格系及び結合組織障害 | - | 倦怠感等の筋緊張低下症状 | - | - |
その他 | - | - | むくみ,発汗,前胸部痛 | 覚醒遅延傾向(麻酔前投薬として用いた場合) |