合成ペニシリン製剤
細菌の細胞壁合成を阻害することにより細菌の増殖を抑制し、殺菌作用を示します。感染症の治療に用いるペニシリン系の抗生物質です。
通常、呼吸器感染症、皮膚科領域感染症、尿路感染症、耳鼻科領域感染症など広い範囲の感染症の治療に用いられます。
通常、成人は1日2~4錠〔主成分として500~1,000mg(力価)〕を3~4回に分けて服用します。
小児は1日15~40mg(力価)/kgを3~4回に分けて服用します。
いずれの場合も、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。本剤は1錠中に主成分250mg(力価)を含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、飲み忘れた分は飲まないで1回分を飛ばし、次に飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
主な副作用として、発疹、かゆみ、下痢、吐き気・嘔吐、胃部不快感、食欲不振、発熱、じんましん、口内炎、大腸炎などが報告されています。
副作用 | 5%以上 | 0.1~5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | - | - | - | 貧血,顆粒球減少,血小板減少,好酸球増多 |
消化器 | - | 下痢,悪心・嘔吐,胃部不快感,食欲不振 | 腹部膨満感,便秘,胸やけ | - |
過敏症 | - | 発疹,そう痒感 | 発熱,蕁麻疹 | - |
菌交代症 | - | 口内炎,大腸炎(カンジダあるいは非感受性のKlebsiella等による) | - | - |
ビタミン欠乏 | - | - | - | ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症,出血傾向等),ビタミンB群欠乏症状(舌炎,口内炎,食欲不振,神経炎等) |