インターフェロンベータ-1b(遺伝子組換え) (Interferon beta-1b) [1]
遺伝子組換え型インターフェロン-β-1b製剤
- ベタフェロン皮下注用960万国際単位 (製薬会社:バイエル薬品株式会社)
免疫系細胞に作用して免疫応答の増強を抑え、炎症性細胞の活性化や中枢神経系への浸潤を抑える作用があります。通常、多発性硬化症[3]の再発予防および進行抑制に用いられます。
通常、成人は薬剤を添付の溶解液で溶かした注射液1mL(800万国際単位)を1日おきに皮下に注射します。必ず指示された方法に従ってください。
- かぶれたり、ただれている部位には注射しないでください。また、赤くなったり、色が変ったり、腫れたり、硬くなっている部位や痛みのある部位にも注射しないでください。
- 注射する場所は毎回変更し、同じ部位に繰り返し注射しないように注意してください。
- 注射部位の確認は「自己注射法マニュアル」や「ベタフェロンダイアリー」を参照してください。
- 詳しい使用方法は「自己注射法マニュアル」や「患者用取扱い説明書」を参照してください。
- あなた自身または家族の方に注射を行って頂きますので、医師の説明を十分に聞き、わからないところがあれば、そのままにしないで必ず医師に相談してください。
使い忘れた場合は気がついた時に注射してください。ただし、次の注射は2日後に行ってください。誤って多く使った場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で使うのを止めないでください。
主な副作用として、発熱、頭痛、注射部の発赤・疼痛・硬結、倦怠感、吐き気、関節痛などが報告されています。
- うつ病[7] 自殺企図
気分が落ち込む、眠りが浅い
- 間質性肺炎[8]
階段を登ったり、少し無理をすると息切れがする・息苦しくなる、空咳が出る、発熱する
- 注射部壊死
注射部位が痛んだり赤くなったり硬くなる
保管方法その他 [9]
- 30℃以下で保存してください。
- 直射日光のあたるところや自動車内など高温になるおそれのあるところには置かないでください。
- 夏の猛暑の時期など、冷蔵庫に保管する場合は凍らせないようにしてください。
- 冷蔵庫から取り出して使用する際は、必ず室温程度に戻してからご使用ください。
- 小児の手のとどかないところに保管してください。
- 残った注射液は保存せずに廃棄してください。
患者さんの日常生活に注意して「表情に変化がなくなった、言葉が少なくなった、気分がふさぎ込むなど」いつもと違う言動や症状に気づいた場合は薬の副作用の可能性もありますので、すぐに医師に申し出てください。