抗てんかん[2]剤
- ビムパットドライシロップ (製薬会社:ユーシービージャパン株式会社)
- ビムパットドライシロップ (製薬会社:第一三共株式会社)
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本ドライシロップは水を加えてかき混ぜてから服用する剤形で、錠剤形では服用困難な、特に小児や嚥下機能の低下している高齢の患者さんなどにも飲みやすくなっています。
- 成人
通常、成人にはラコサミドとして1日100mg(ドライシロップとして1g)より投与を開始し、その後1週間以上の間隔をあけて増量し、維持用量を1日200mg(ドライシロップとして2g)とするが、いずれも1日2回に分けて用時懸濁して経口投与する。
なお、症状により1日400mg(ドライシロップとして4g)を超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として100mg(ドライシロップとして1g)以下ずつ行うこと。
- 小児
通常、4歳以上の小児にはラコサミドとして1日2mg/kg(ドライシロップとして20mg/kg)より投与を開始し、その後1週間以上の間隔をあけて1日用量として2mg/kg(ドライシロップとして20mg/kg)ずつ増量し、維持用量を体重30kg未満の小児には1日6mg/kg(ドライシロップとして60mg/kg)、体重30kg以上50kg未満の小児には1日4mg/kg(ドライシロップとして40mg/kg)とする。いずれも1日2回に分けて用時懸濁して経口投与する。
なお、症状により体重30kg未満の小児には1日12mg/kg(ドライシロップとして120mg/kg)、体重30kg以上50kg未満の小児には1日8mg/kg(ドライシロップとして80mg/kg)を超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として2mg/kg(ドライシロップとして20mg/kg)以下ずつ行うこと。
ただし、体重50kg以上の小児では、成人と同じ用法・用量を用いること。
主な副作用は、浮動性めまい、疲労、傾眠、頭痛、悪心 等
検査値異常は、γ-GTP[8]増加γ-GTP[8]増加
重大な副作用 [9]
- 房室ブロック、徐脈、失神
- 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
発熱、紅斑、水疱・びらん、そう痒、咽頭痛、眼充血、口内炎 等
- 薬剤性過敏症症候群
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。
- 無顆粒球症
副作用 | 3%以上 | 1~3%未満 | 1%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | 白血球数[11]減少 | - | - | - |
精神神経系 | 浮動性めまい、頭痛、傾眠、振戦、眼振、嗜眠、異常行動 | 不眠症、記憶障害、構語障害、協調運動異常、注意力障害、平衡障害、錯乱状態 | うつ病[12]、幻覚、攻撃性、激越、感覚鈍麻、錯感覚、認知障害 | 精神病性障害、多幸気分 |
感覚器 | - | 回転性めまい、耳鳴 | - | - |
眼 | 複視、霧視 | - | - | - |
循環器 心臓 | - | - | 心房細動 | 心房粗動 |
消化器 | 悪心、嘔吐 | 下痢、便秘 | 消化不良、口内乾燥、鼓腸 | - |
皮膚・皮下組織系 | - | そう痒症 | 発疹、蕁麻疹 | 血管浮腫 |
免疫系 | - | - | 薬物過敏症 |
代謝及び栄養 | 食欲減退 | - | - | - |
筋骨格系及び結合組織障害 | - | - | 筋痙縮 | - |
その他 | 疲労 | 歩行障害、無力症、易刺激性 | 転倒、挫傷、裂傷、鼻咽頭炎、発熱 | 酩酊感、咽頭炎 |