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イーケプラ点滴静注 :: 医療 Wiki

illness:イーケプラ点滴静注

ページ内コンテンツ
  • レベチラセタム(Levetiracetam)
    • 作用と効果
    • 用法・用量
    • 生活上の注意
    • 副作用
      • 重大な副作用
    • その他
    • ジェネリック医薬品

レベチラセタム(Levetiracetam) anchor.png[1]

てんかん[2]

  • イーケプラ点滴静注 (製薬会社:大塚製薬株式会社)
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作用と効果 anchor.png[3]

脳内の神経の過剰な興奮を抑えて、てんかん[2]の発作を抑制する薬です。

  • 一時的に経口投与ができない患者における、下記の治療に対するレベチラセタム経口製剤の代替療法
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用法・用量 anchor.png[4]

  • 一時的に経口投与ができない患者におけるレベチラセタム経口製剤の代替療法
    • 部分発作(二次性全般化発作を含む)
      • レベチラセタムの経口投与から本剤に切り替える場合
        通常、レベチラセタム経口投与と同じ1日用量及び投与回数にて、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。
      • レベチラセタムの経口投与に先立ち本剤を投与する場合
        • 成人
          通常、成人にはレベチラセタムとして1日1000mgを1日2回に分け、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。
        • 小児(生後6ヵ月以上)
          通常、生後6ヵ月以上の小児にはレベチラセタムとして1日20mg/kgを1日2回に分け、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。ただし、体重50kg以上の小児では、成人と同じ用法・用量を用いること。
        • 小児(生後1ヵ月以上6ヵ月未満)
          通常、生後1ヵ月以上6ヵ月未満の小児にはレベチラセタムとして1日14mg/kgを1日2回に分け、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。
      • いずれの場合においても、症状により適宜増減できるが、1日最高投与量及び増量方法は以下のとおりとすること。
        • 成人
          成人では1日最高投与量は3000mgを超えないこととし、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として1000mg以下ずつ行う。
        • 小児(生後6ヵ月以上)
          生後6ヵ月以上の小児では1日最高投与量は60mg/kgを超えないこととし、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として20mg/kg以下ずつ行う。ただし、体重50kg以上の小児では、成人と同じ投与量を用いること。
        • 小児(生後1ヵ月以上6ヵ月未満)
          生後1ヵ月以上6ヵ月未満の小児では1日最高投与量は42mg/kgを超えないこととし、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として14mg/kg以下ずつ行う。
    • 強直間代発作
      • レベチラセタムの経口投与から本剤に切り替える場合:
        通常、レベチラセタム経口投与と同じ1日用量及び投与回数にて、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。
      • レベチラセタムの経口投与に先立ち本剤を投与する場合:
        • 成人
          通常、成人にはレベチラセタムとして1日1000mgを1日2回に分け、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。
        • 小児(4歳以上)
          通常、4歳以上の小児にはレベチラセタムとして1日20mg/kgを1日2回に分け、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。ただし、体重50kg以上の小児では、成人と同じ用法・用量を用いること。
      • いずれの場合においても、症状により適宜増減できるが、1日最高投与量及び増量方法は以下のとおりとすること。
        • 成人
          成人では1日最高投与量は3000mgを超えないこととし、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として1000mg以下ずつ行う。
        • 小児(4歳以上)
          4歳以上の小児では1日最高投与量は60mg/kgを超えないこととし、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として20mg/kg以下ずつ行う。ただし、体重50kg以上の小児では、成人と同じ投与量を用いること。
  • てんかん[2]重積状態
    通常、成人にはレベチラセタムとして1回1000~3000mgを静脈内投与(投与速度は2~5mg/kg/分で静脈内投与)するが、1日最大投与量は3000mgとする。
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生活上の注意 anchor.png[5]

使用中は、眠気、記憶力・集中力・反射能力の低下などがあらわれることがありますので自動車の運転など、危険を伴う機械の操作はしないでください。

ちょっとした刺激で気持ちや体の変調をきたす、意識の混乱、あせる、興奮しやすい、攻撃的になるなどの精神症状があらわれ、自殺企図に至ることもありますので、使用中に気分に変化がみられた場合は医師または薬剤師に相談してください。

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副作用 anchor.png[6]

主な副作用として、鼻咽頭炎、傾眠、頭痛、浮動性めまい、下痢、便秘、発疹、注射部位炎症、注射部位疼痛、注射部位腫脹などが報告されています。

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重大な副作用 anchor.png[7]

  • 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
    発熱、紅斑、全身倦怠感、水疱・びらん、そう痒、咽頭痛、眼充血、口内炎等
  • 薬剤性過敏症症候群
    初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多い。
  • 重篤な血液障害
    汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、好中球減少、血小板減少があらわれることがある。
    出血傾向、発熱、のどの痛み
  • 肝不全、肝炎
    全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる
  • 膵炎
    激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が起こる。
  • 攻撃性、自殺企図
    易刺激性、錯乱、焦燥、興奮、攻撃性等の精神症状があらわれ、自殺企図に至ることもある。
  • 横紋筋融解症[8]
    筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇(赤褐色尿)等があらわれる。
  • 急性腎障害
  • 悪性症候群
    発熱、筋強剛、血清CK上昇、頻脈、血圧の変動、意識障害、発汗過多、白血球の増加等があらわれることがある。
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その他 anchor.png[9]

  • ご家族の方へ
    患者さんとご家族は、攻撃的になる、死にたいという気持ちになるなどの症状があらわれる可能性について十分理解できるまで説明を受けて、医師と緊密に連絡を取り合うようにしてください。
    いつもと違う言動や症状に気づいた場合は、すぐに医師または薬剤師に申し出てください。

Last-modified: 2023-12-14 (木) 17:39:08 (JST) (135d) by kondo