遺伝子組換え血液凝固第VIII因子Fc領域融合タンパク質製剤
イロクテイトは、血友病A患者を対象とした長時間作用のヒト遺伝子組換え血液凝固第VIII因子製剤です。第VIII因子とヒト免疫グロブリンG1(IgG1)のFc領域が共有結合した構造をもち、IgG1のFc領域は、Neonatal Fc受容体(FcRn)との作用を介してリソソーム分解を受けずに循環血液中に再循環されることで、血漿中消失半減期が延長されます。そのため、定期補充療法を実施している血友病患者さんの輸注回数を減らすことができます。
血液凝固第VIII因子を補うことにより、出血傾向を抑えます。
通常、血液凝固第VIII因子が欠乏している人の出血傾向の抑制に用いられます。
主な副作用として、倦怠感、関節痛などが報告されています。
副作用 | 5%以上 | 1~5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 |
神経系 | - | - | 頭痛、浮動性めまい、味覚異常 | - |
循環器 心臓 | - | - | 徐脈 | - |
血管 | - | - | 血管障害、ほてり、高血圧 | - |
傷害、中毒および処置合併症 | - | - | 処置による低血圧 | - |
呼吸器、胸郭および縦隔障害 | - | - | 咳嗽 | - |
消化器 | - | - | 下腹部痛 | - |
皮膚・皮下組織系 | - | - | 発疹 | - |
筋骨格系及び結合組織障害 | - | - | 関節痛、背部痛、筋肉痛、関節腫脹 | - |
全身・投与部位 | - | - | 倦怠感、胸痛、冷感、熱感 | - |