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アンジェルマン症候群 :: 医療 Wiki

illness:アンジェルマン症候群

ページ内コンテンツ
  • 概要
    • 症状
    • 原因
    • 診療科
    • 診断
    • 合併症
    • 治療法

概要 anchor.png[1]

重度の精神発達の遅れ、てんかん[2]、失調性運動障害、容易によく笑うなどの行動を特徴とする疾患です。
顎が尖っている、口が大きいなどの特徴がみられます。

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症状 anchor.png[3]

乳児期後半から発達の遅れに気づかれることが一般的です。意味のあることばを話すようになることは稀ですが、理解の発達は比較的良いとされています。80%ほどにてんかん[2]が合併します。痙攣は乳児期に熱性痙攣としておこることが最も多いです。その後のてんかん[2]の発作にはいろいろな形が知られています。
行動の特徴としては、容易に引き起こされる笑い、落ち着きのなさや旺盛な好奇心、水やビニールなどキラキラしたものに対する興味がみられます。
乳児期から幼児期に睡眠障害[4]の合併が多く、夜間中途覚醒や遅い入眠と早期覚醒がよくみられます。

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原因 anchor.png[5]

15番染色体短腕q11-q13に位置するUBE3A遺伝子の働きが失われることで発症します。
UBE3A遺伝子の働きが失われるメカニズムとして、15q11-q13の母性染色体微細欠失(70%)、15番染色体父性片親性ダイソミー(5%)、ゲノムインプリンティングの障害である刷り込み変異(5%)、UBE3Aの変異(10%)が知られています。残り10%には遺伝学的異常が同定できません。

欠失と片親性ダイソミーには次子への遺伝性はありません。刷り込み変異の10%とUBE3A変異の30%程度は遺伝性があります。

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診療科 anchor.png[6]

小児科

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診断 anchor.png[7]

15番染色体の15q11.2-15q11.3領域に欠失・片親性ダイソミー・インプリンティング異常のいずれかを認める、ないし原因遺伝子(UBE3A遺伝子等)に変異を認め、下記の症状3及び4を伴う場合、アンジェルマン症候群と診断が確定する。

  • 主要症状
    1.容易に引き起こされる笑い
    2.失調性歩行
    3.下顎突出を含む特徴的な顔貌
    4.精神発達遅滞
    5.てんかん[2]発作
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合併症 anchor.png[8]

内臓の病気[9]の合併はありません。

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治療法 anchor.png[10]


Last-modified: 2019-04-02 (火) 14:35:47 (JST) (1859d) by kondo