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1: 2012-12-08 (土) 11:07:16 cons ソース
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 +*概要 [#b4ffe2b3]
 +子宮は女性の生殖臓器であり、子宮の出口付近(膣に近い部分)を子宮頚部、子宮の上部、袋の部分を子宮体部と呼び、それぞれの部位に生じる癌を子宮頚部癌または子宮頸がん、子宮体部がんまたは子宮体がんと呼び、同じ子宮がんでも区別されます。
 +**検査 [#xce3e970]
 +-子宮内膜細胞診
 +子宮内腔にチューブを挿入して細胞を吸い取ったり柔らかい器具で内膜細胞をこすりとって顕微鏡検査し、細胞の変化をクラス分け(または陰性・疑陽性・陽性に分類)して評価します。
 +-超音波検査
 +月経のある人の内膜は周期的に厚くなったり薄くなったりします。
 +閉経後の内膜は非常に薄くなります。子宮に超音波をあてて内膜の厚さや形状に異常がないか観察します。
 +-子宮内膜病理組織診断
 +子宮内膜組織を採取して病理組織診断を行なう精密検査で、子宮内に細い器具を挿入して組織を吸い取ったり掻きとったりします。
 +**病気の症状 [#t757b4d0]
 +子宮体癌は比較的初期状態から不正出血が起こります。 その他、排尿痛または排尿困難、性交時痛、骨盤領域の痛みなどの症状が現れることがあります。
 +**病期 ステージ分類 [#x3ba8f88]
 +子宮体がんの病期(進行の程度)は,基本的には手術で摘出した子宮などの病理検査結果に基づいて決定されます。
 +-0期(子宮内膜異型増殖症)
 +上皮内癌ともいい,非常に早期の癌です。癌は子宮頚部の上皮内のみにとどまっています。
 +-I期
 +癌が子宮体部に限局するもの。
 +癌は子宮体部のみに存在し,子宮頚部への広がりは認めないもの。内膜のみに癌が存在していればa期,子宮筋への浸潤の程度によりb期,c期と更に細かく分けられます。
 +-II期
 +癌が子宮体部及び頚部に及ぶもの。
 +癌は子宮内には留まっていますが,子宮体部を出て子宮頚部へも広がっている状態です。子宮頚部での浸潤の程度によってIIa期,IIb期に分けられます。
 +-III期
 +癌は子宮外に広がっているが,骨盤領域に留まっているもの。または骨盤内あるいは大動脈周囲のリンパ節へ転移を認めるもの。
 +-IIIa: 子宮の筋肉の外側をおおっている膜を破って癌細胞が広がっている,または卵巣や卵管に癌細胞が転移している,あるいは腹水の中に癌細胞がある状態です。
 +-IIIb: 子宮傍組織(子宮頚部周囲の組織)への浸潤が骨盤壁にまで達している状態です。あるいは癌によると思われる水腎症または無機能腎がみられるものも含みます。
 +-IV期
 +癌が骨盤領域を越えて広がっている,あるいは膀胱、腸の粘膜まで広がっているもの。
 +女性が立った状態で膀胱は子宮の腹側にあり、背側には腸管があります。癌が子宮の外側をおおっている膜を破って広がり,膀胱や腸管の外側から浸潤していって、粘膜まで癌細胞が広がった状態です。
 +
 +**合併症 [#k72492d7]
 +**薬 [#xd34aad1]
 +**治療法 [#eeafc8e3]
 +***手術療法 [#g109b3da]
 +子宮体がんは、子宮頚がんや卵巣がんと比較すると放射線療法や化学療法の効果が低いので手術療法が主な治療法となり、癌の存在する子宮を摘出するのが最も一般的な治療法です。子宮体がんの中でも、癌が子宮の出口(子宮頚部)の近くにある場合や、子宮頚部にまで広がっている場合には、子宮と両側付属器に加えて、子宮を骨盤内で支えている靱帯や、膣の一部もとる手術(広汎子宮全摘術)が必要になります。
 +
 +***放射線療法 [#o80c2609]
 +放射線療法にはX線を体の表面から当てる外照射法と、腟より放射線を当てる腔内照射法があります。
 +放射線療法は、これを主たる治療法として単独で行われる場合と、手術の後に追加治療として行われる場合があります。
 +手術後の追加治療が必要となるのは、癌がまだ残っていると考えられる場合、完全な手術療法が行えなかった場合等です。
 +***化学療法 [#s4011e0a]
 +抗癌剤を投与する治療法です。投与の方法には、内服、筋肉あるいは皮下注射、点滴投与等があります。
 +また周期は、月に一回投与する方法、毎週投与する方法等があり抗癌剤の効果が認められれば、少なくとも3~6回繰り返されます。
 +体内に入った抗癌剤は,血流にのって全身を巡り、癌細胞を攻撃しますが,同時に正常な組織もダメージを受けます。
 +***ホルモン療法 [#s0060984]
 +いわゆる女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)があります。
 +これらは正常な状態では卵巣から分泌されています。この二つのうち、卵胞ホルモン(エストロゲン)単独では、子宮体癌の増殖に働くとされています。
 +一方、黄体ホルモン(プロゲステロン)は子宮体癌の進行を遅らせる働きがあるといわれています。
 +ホルモン療法は、妊娠する可能性を残すために子宮を温存したい場合や、全身状態が悪く化学療法が難しい場合が適応になります。
 +ホルモン療法の副作用としては、血栓症(血管内で血が塊を作る)に注意する必要があります。
 +***抗癌剤の副作用について [#lb106616]
 +抗がん剤の副作用一覧(医薬品インタビューフォームより抜粋)
 +
 +|商品名&br;(一般名)|血液|||消化器||||肝臓|腎臓|呼吸器|神経系|皮膚付属器|その他副作用&br;及び注意事項|
 +|&br;|白血球&br;減少|Hb&br;減少|血小板&br;減少|悪心&br;嘔吐|食欲不振|下痢|腹痛|GOT/GPT上昇&br;肝機能障害|BUN/Cr上昇&br;Ccr低下|間質性肺炎|末梢神&br;経障害|脱毛|&br;|
 +|ランダブリプラチン&br;(シスプラチン)|35.6%|27.2%|16.3%|72.7%|59.9%|5.7%|0.5%|9.5%/10.3%&br;-|13.0%/6.1%&br;9.8%|0.1%|1.5%|26.0%|((聴覚障害(1.4%),視覚障害(うっ血乳頭,球後視神経炎,皮質盲,0.1%未満)))|
 +|パラプラチン&br;(カルボプラチン)|57.2%|40.4%|41.9%|50.6%|46.0%|3.3%|2.3%|9.1%/10.2%&br;-|5.2%/2.6%&br;3.7%|0.1%未満|0.46%|20.2%|アナフィラキシー|
 +|タキソール&br;(パクリタキセル)|91.8%|76.1%|11.1%|36.9%|5.2%|14.0%|-|35.6%/40.7%&br;-|9.9%/5.3%&br;-|1.3%|65.1%|83.6%|((発熱(42.3%),関節痛(40.3%),筋肉痛(36.3%),過敏症・発赤(13.8%),心電図異常(2.2%)))|
 +|タキソテール&br;(ドセタキセル)|97.2%|53.4%|12.4%|47.9%|58.7%|22.5%|3.4%|20.3%/19.9%&br;-|4.6%/1.6%&br;-|0.1%|9.4%|76.8%|((発熱(45.9%),浮腫(8.0%),アレルギー(6.8%),心タンポナーデ,体液貯留,イレウス,急性膵炎(頻度不明)))|
 +|トポテシン&br;カンプト&br;(塩酸イリノテカン)|73.1%|57.3%|28.0%|52.5%|48.1%|43.0%|12.2%|1.2%&br;-|-&br;-|0.9%&br;-|-|-|((腸管麻痺(1.6%),イレウス(0.4%)高度な骨髄機能抑制の持続による重症感染症および高度な下痢の持続による脱水,電解質異常,循環不全に注意))|
 +|エンドキサン&br;(シクロホスファミド)|37.9%|2.3%|6.1%|20.7%|3.8%|0.5%|0.1%|-&br;1.0%|-|-|-|24.3%|((出血性膀胱炎(1.2%),排尿障害(2.3%),血尿(2.0%)卵巣毒性,抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)))|
 +|アドリアシン&br;(塩酸ドキソルビシン)|49.7%|17.6%|16.8%|58.2%|54.7%|6.4%|0.7%|-&br;7.3%|-&br;0.5%|-|-|73.2%|((心筋障害,心電図異常(9.8%)総投与量500mg/m2以上で重篤な心筋障害に注意))|
 +|ピノルビン&br;テラルビシン&br;(塩酸ピラルビシン)|50.4%|-|14.5%|31.9%|36.4%|2.5%|-|-&br;5.8%|-&br;2.0%|0.1%未満|-|21.5%|((心筋障害(0.15%未満),心電図異常(4.3%)総投与量950mg/m2以上でうっ血性心不全に注意))|
 +|ファルモルビシン&br;(塩酸エピルビシン)|33.6%|20.3%|13.3%|36.7%|24.5%|1.9%|0.5%|6.8%|1.2%|&br;|0.02%|24.2%|((心筋障害(0.12%),心電図異常(0.48%)総投与量950mg/m2以上でうっ血性心不全に注意))|
 +|ベプシド&br;ラステット|68.1%|50.4%|47.7%|40.1%|49.6%|5.7%|2.5%|10.5%/12.2%&br;-|5.6%/2.8%&br;0.22%|0.02%|0.89%|44.4%|((二次発癌(急性白血病,骨髄異形成)))|
 +|ブレオ&br;(塩酸ブレオマイシン)|0.2%|0.2%|0%|14.6%|28.7%|1.2%|-|-&br;0.2%|-|10.2%|-|29.5%|((皮膚の硬化,色素沈着(40.6%),発熱(39.8%),口内炎(13.3%)60歳以上の高齢者では間質性肺炎・肺線維症に特に注意))|

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