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花粉症 のソース :: 医療 Wiki

illness:花粉症のソース

  
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*概要 [#ed02953c]
花粉症は、花粉を抗原とした一種のあれるぎー疾患で、花粉の飛び散る季節に一致して起こります。 花粉症を引き起こす花粉としてはすぎ、ブタクサ、ヨモギなどが知られています。花粉症以外の抗原によって起こる結膜炎をアレルギー性結膜炎とする場合もありますが、起こる過程は同じです。 
植物の花粉により生体側に抗体(IgE)が出来ます。組織内の肥満細胞表面のIgE抗体にに抗原(花粉)が結合すると、肥満細胞から化学物質(ヒスタミン、SRS-Aなど)が分泌され、これにより目のかゆみ、異物感、充血、むくみ、流涙などが起こり目やにが出ます。 鼻粘膜でも同様のことが起こり、くしゃみ、鼻汁分泌、鼻閉などが起こります。
**原因 [#lbb19c29]
スギ、ヒノキ、アカマツ、カモガヤ、イネ、ヨモギ、ブタクサ、カナムグラなどが頻度の高いアレルゲンですが、その多くは花粉が風にのって運ばれる風媒花です。
早春から春にはスギ、ついでにヒノキ、マツ、ブナ、などの樹木、初夏から夏にはいね、カモガヤなどのイネ科植物、夏から秋にはヨモギ、ブタクサなどのキク科植物、カナムグラが飛散して花粉症の原因となります。 
**発症のしくみ [#n61c98c0]
花粉に対するIgE抗体による型アナフィラキシー型反応が、花粉にさらされる鼻粘膜、眼結膜で起こるために発症します。 
**症状 [#h36bb8bc]
花粉が飛散する季節に一致して、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻症状、目のかゆみ、流涙、異物感、充血などの眼症状が現れます。
鼻、眼症状が強い時には鼻痛、咽頭腫脹感、咽頭痛、腹痛、下痢、皮膚炎、頭痛、全身倦怠感、微熱などもみられます。 稀に喘息を引き起こすこともあります。

**診療科 [#td2de8dc]
アレルギー科
**診断 [#lc36e00d]
毎年、同じような季節に、鼻、眼症状が現れるときは、その時期に飛散する花粉アレルギーである可能性が考えられます。 
通年性に鼻、眼症状がある場合は複数の花粉アレルギーの場合もありますが、花粉よりもハウスダスと、ダニ、カビ、ネコなどのペットへのアレルギーである可能性が考えられます。 
皮膚テストやRASTという血液検査で花粉と反応するIgE抗体を測定し、陽性ならその花粉による花粉症と診断されます。皮膚テストとしてはプリックテストが簡単なのでよく用いられます。 
皮膚を針先で出血しない程度に穿刺し、そこに抗原液を滴下して20分後の皮膚反応で判定します。
**薬 [#s3bc6e78]
-アレグラ錠(一般名:フェキソフェナジン塩酸塩)  
-タリオン錠(一般名:ベポタスチンベシル酸塩)  
-ザイザル錠(一般名:レボセチリジン塩酸塩)  
-アレロック錠(一般名:オロパタジン塩酸塩) 
-クラリチン錠(一般名:ロラタジン)  
-セレスタミン配合錠 (一般名:ベタメタゾン・d-クロルフェニラミンマレイン酸塩) 
-ジルテック錠(一般名:セチリジン塩酸塩)  
-アレジオン錠(一般名:エピナスチン塩酸塩)  
-エバステル錠(一般名:エバスチン) 
-オノンカプセル(一般名:プランルカスト水和物)

**予防・治療法 [#z0e8254b]
原因抗原である花粉を出来るだけ避けることです。例えば転地、帽子や保護眼鏡、フィルター付きますくの着用などがあります。 
外出から帰ったら外で衣服を叩いて花粉をおとす、洗顔をする、外気を通した時は掃除をする、寝具を外では干さないなども有効です。 
対処療法としては、副腎皮質ステロイド薬、抗ヒスタミン薬、クロモグリケイトなどの点眼が行われています。細菌の混合感染を予防するために、
抗生物質の点眼も行われます。 また抗原である花粉の抽出液を使って減感作療法等が試みられています。

  

  • 花粉症 のバックアップソース(No. All)
    • 現: 2013-05-25 (土) 10:55:25 kondo[3]