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クッシング病 のバックアップの現在との差分(No.1) :: 医療 Wiki

illness:クッシング病 のバックアップの現在との差分(No.1)

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1: 2016-04-26 (火) 13:43:57 seria[5] ソース[6] 現: 2019-03-28 (木) 18:16:33 kondo[7] ソース[8]
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コルチゾールという副腎皮質ステロイドホルモンが過剰に分泌され、満月様顔貌や中心性肥満など特徴的な症状を示す病気をクッシング症候群といいます。 コルチゾールという副腎皮質ステロイドホルモンが過剰に分泌され、満月様顔貌や中心性肥満など特徴的な症状を示す病気をクッシング症候群といいます。
-コルチゾールは生きて行くのに不可欠なステロイドホルモンで、下垂体から出てくるACTHというホルモンによって促進されます。ACTHは、さらに上位の脳にある視床下部から分泌されるCRHというホルモンの調節を受けています。+コルチゾールは生きて行くのに不可欠なステロイドホルモンで、下垂体から出てくる副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)というホルモンによって促進されます。ACTHは、さらに上位の脳にある視床下部から分泌されるCRHというホルモンの調節を受けています。
この視床下部CRH-下垂体ACTH-副腎コルチゾール系の中で、結果的に副腎のコルチゾールが過剰に産生・分泌され特徴的な症状を示す状態をクッシング症候群といいます。 この視床下部CRH-下垂体ACTH-副腎コルチゾール系の中で、結果的に副腎のコルチゾールが過剰に産生・分泌され特徴的な症状を示す状態をクッシング症候群といいます。
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さらには多毛、にきび、腹部や臀部に赤い筋ができます。子供で発症すると背が伸びなくなります。 さらには多毛、にきび、腹部や臀部に赤い筋ができます。子供で発症すると背が伸びなくなります。
-うつ傾向もでてきます。ACTHが多くなると、皮膚のこすれるところや関節部の皮膚が黒っぽくなります。病気が進行すると感染に弱くなり、敗血症で亡くなることがあります。+うつ傾向もでてきます。副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が多くなると、皮膚のこすれるところや関節部の皮膚が黒っぽくなります。病気が進行すると感染に弱くなり、敗血症で亡くなることがあります。
**原因 [#m7a07044] **原因 [#m7a07044]
-クッシング病は、下垂体にACTHを産生する腺腫ができてACTHの過剰分泌を生じることが原因と考えられています。+クッシング病は、下垂体に副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を産生する腺腫ができてACTHの過剰分泌を生じることが原因と考えられています。
何故、ACTHを産生する下垂体腺腫ができるかについては分っていません。 何故、ACTHを産生する下垂体腺腫ができるかについては分っていません。
 +**診療科 [#vc14a7e5]
 +内分泌科
 +下垂体外科
 +//**検査 [#v1040b2e]
 +//**診断 [#b224a708]
 +//**病期 ステージ [#b386eadf]
-**診療科 [#vc14a7e5] 
-**検査 [#v1040b2e] 
-**診断 [#b224a708] 
-**病期 ステージ [#b386eadf] 
**合併症 [#nf0b1829] **合併症 [#nf0b1829]
高血圧症、糖尿病、脂質異常症、骨粗鬆症など生活習慣病と類似した合併症を発症します。 高血圧症、糖尿病、脂質異常症、骨粗鬆症など生活習慣病と類似した合併症を発症します。
**薬 [#zabde560] **薬 [#zabde560]
--(一般名:) +-デソパン錠(一般名:トリロスタン) 
 +-オペプリム(一般名:ミトタンカプセル) 
 +-メトピロンカプセル(一般名:メチラポンカプセル)
**治療法 [#z2412ce2] **治療法 [#z2412ce2]
-原因のほとんどが下垂体腺腫ですので、手術的に下垂体腺腫を摘出することが最も良い方法です。ただし、ACTHを産生する下垂体腺腫は小さいことが多いため、通常のMRI検査で見つけにくい場合もあります。一度手術をした後でも、腫瘍が再発した場合には、再度手術を考慮します。+原因のほとんどが下垂体腺腫ですので、手術的に下垂体腺腫を摘出することが最も良い方法です。 
 +ただし、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を産生する下垂体腺腫は小さいことが多いため、通常のMRI検査で見つけにくい場合もあります。一度手術をした後でも、腫瘍が再発した場合には、再度手術を考慮します。
下垂体腺腫から産生されるACTHを確実に抑える薬がないため、副腎に作用して直接にコルチゾール産生を抑える薬を用います。 下垂体腺腫から産生されるACTHを確実に抑える薬がないため、副腎に作用して直接にコルチゾール産生を抑える薬を用います。
下垂体腺腫に対して放射線療法を試みる場合もありますが、副作用として正常な下垂体機能が損なわれる下垂体機能低下症を発症することがあります。 下垂体腺腫に対して放射線療法を試みる場合もありますが、副作用として正常な下垂体機能が損なわれる下垂体機能低下症を発症することがあります。
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