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ハラヴェン静注 のソース :: 医療 Wiki

illness:ハラヴェン静注のソース

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*エリブリンメシル酸塩(Eribulin Mesilate) [#hb490c9f]
''抗悪性腫瘍剤''
-ハラヴェン静注 (製薬会社:エーザイ株式会社)

**作用と効果 [#yc8940ce]
がん細胞の細胞分裂を停止させてアポトーシスによる細胞死を誘導し、腫瘍増殖抑制作用を示します。
通常、手術不能または再発乳がんの治療に用いられます。

-手術不能又は再発乳癌、悪性軟部腫瘍

**用法・用量 [#r7008b8e]

通常、成人には、エリブリンメシル酸塩として、1日1回1.4mg/m2(体表面積)を2~5分間かけて、週1回、静脈内投与する。これを2週連続で行い、3週目は休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

***用法及び用量に関連する使用上の注意 [#a7007947]

1.他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
2.本剤の投与にあたっては、以下の基準を参考に必要に応じて、投与を延期、減量又は休薬すること。

 各サイクル1週目

-投与開始基準
下記の基準を満たさない場合、投与を延期する。
--好中球数:1,000/mm3以上
--血小板数:75,000/mm3以上
--非血液毒性:Grade2以下


-減量基準
前サイクルにおいて以下の副作用等が発現した場合、減量した上で投与する。
--7日間を超えて継続する好中球数減少(500/mm3未満)
--発熱又は感染を伴う好中球数減少(1,000/mm3未満)
--血小板数減少(25,000/mm3未満)
--輸血を要する血小板数減少(50,000/mm3未満)
--Grade3以上の非血液毒性
--副作用等により、2週目に休薬した場合

 各サイクル2週目

-投与開始基準
下記の基準を満たさない場合、投与を延期する。
--好中球数:1,000/mm3以上
--血小板数:75,000/mm3以上
--非血液毒性:Grade2以下

-投与再開基準
投与延期後1週間以内に上記の投与開始基準を満たした場合、減量して投与する。

-休薬基準
投与延期後1週間以内に上記の投与開始基準を満たさない場合は、休薬する。





-減量を行う際、次の用量を参考にすること。


減量前の投与量:1.4mg/m2 → 減量後の投与量:1.1mg/m2 
減量前の投与量:1.1mg/m2 → 減量後の投与量:0.7mg/m2 
減量前の投与量:0.7mg/m2 → 減量後の投与量:投与中止を考慮


3.肝機能障害を有する患者に投与する場合は、減量を考慮すること。
4.本剤投与時、希釈する場合は日本薬局方生理食塩液を使用すること。

**生活上の注意 [#o5724f69]
骨髄機能が低下すると、感染が起こり易くなったり、出血が起こり易くなりますが、自分ではなかなか気づきません。したがって血液検査を定期的に(週に1~2回、場合によってはそれ以上)行うことがあります。

**副作用 [#ka32c4d4]
主な副作用として、脱毛、疲労、食欲減退、吐き気、口内炎、味覚異常、発熱、末梢神経障害、嘔吐、頭痛、下痢、けん怠感、発疹などが報告されています。

***重大な副作用 [#rbadfba2]
-骨髄抑制
白血球減少、好中球減少、リンパ球減少、貧血、ヘモグロビン減少、発熱性好中球減少、血小板減少、赤血球減少、汎血球減少 等の骨髄抑制があらわれることがある。
-感染症
敗血症、肺炎 等の感染症があらわれることがある。
寒気、ふるえを伴う急激な高熱、脈拍の増加、咳や痰、息切れ
-末梢神経障害(末梢性ニューロパチー)
手足のしびれ、手足の痛み、感覚が麻痺する
-肝機能障害
体がだるい、はきけがする、食欲がない、白目や体が黄色くなる
-間質性肺炎
熱、から咳、息苦しくなる
-皮膚粘膜眼症候群(Stevens‐Johnson症候群)、多形紅斑

***その他の副作用 [#s0a3bdad]
|BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):30%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):5~30%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):5%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明|
|血液及びリンパ系障害|-|-|血小板増加|-|
//|内分泌|||||
|肝臓|-|AST(GOT)、ALT(GPT)、Al‐P、γ‐GTP、LDHの上昇|総ビリルビンの上昇、脂肪肝|-|
//|肝胆道系|||||
//|腎臓|||||
|泌尿器|-|蛋白尿、尿潜血|尿意切迫、BUN、血中クレアチニンの上昇、尿路感染、排尿障害、腎不全|-|
//|生殖系及び乳房|||||
|精神神経系|-|味覚異常、頭痛、めまい|同名性半盲、傾眠、不眠症、不安、感覚鈍麻、感覚障害|-|
|感覚器|-|-|結膜炎、眼の異常感、複視、眼脂、眼痛、眼乾燥、流涙増加、耳漏、耳鳴、白内障|-|
//|眼|||||
//|耳|||||
|循環器 心臓|-|-|動悸、血圧上昇、頻脈、心電図QT延長、心室性期外収縮|-|
//|血管|||||
|呼吸器|-|咳嗽、口腔咽頭痛|呼吸困難、鼻出血、鼻漏、口腔咽頭不快感、上気道炎、胸膜炎、放射線性肺臓炎、発声障害、肺塞栓症、喀血、胸水|-|
|消化器|悪心(40.2%)、口内炎(34.1%)|嘔吐、便秘、下痢、腹痛|口唇炎、口内乾燥、口の感覚鈍麻、流涎過多、歯痛、歯肉痛、歯周炎、舌炎、舌苔、嚥下障害、腹部不快感、消化不良、胃腸粘膜障害、胃炎、裂肛、肛門周囲痛|膵炎、粘膜の炎症|
|皮膚・皮下組織系|脱毛症(46.2%)|発疹|湿疹、蕁麻疹、そう痒症、光線過敏性反応、皮膚乾燥、皮膚筋炎 |-|
//|過敏症|||||
//|下垂体・副腎皮質系|||||
//|免疫系|||||
|代謝及び栄養|食欲減退(34.8%)|血中アルブミン、カリウム、リンの低下、総コレステロールの上昇、耐糖能障害|血中ナトリウム、クロール、カルシウム、総蛋白、血糖の低下、血中リン、トリグリセリドの上昇|-|
|筋骨格系及び結合組織障害|-|筋肉痛、関節痛|頸部痛、背部痛、鼡径部痛、四肢痛、筋固縮、筋痙縮、関節炎、変形性関節症|骨痛|
|全身|疲労(34.1%)、発熱(31.1%)|けん怠感、浮腫|無力症、疼痛、インフルエンザ様疾患|-|
//|感染症|||||
//|投与部位|||||
//|抵抗機構|||||
|その他|-|CK(CPK)、CRPの上昇、体重減少|注射部位反応(そう痒感等)、注射部位漏出、胸痛、口渇、過敏症、膣分泌物、血管炎、出血、ほてり、体重増加、不規則月経|-|
//|臨床検査|||||

**ジェネリック医薬品 [#t7cd7325]
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