#norelated #contents *膵リパーゼ [#g33e97c9] 膵臓から分泌され、中性脂肪をグリセリンと脂肪酸に分解する酵素で正確には膵リパーゼといいます。リパーゼには、他にタンパクリパーゼ、肝リパーゼがありますが血清リパーゼといわれたときは膵リパーゼをさします。 -基準値 11~53IU/ℓ **何がわかるのか [#m3c714b5] 膵臓の細胞が破壊されると血液中にリパーゼが増えるため膵炎など膵臓の病気を調べる重要な検査となっています。 アミラーゼ同様に変動しますが、リパーゼは膵臓の病気だけに変化を示します。 **どのような検査か [#ff42826f] 血液を遠心分離器にかけ、血清部分を自動分析器で測定します。 **検査を受ける時の注意 [#q1d979cb] 当日は、通常通り飲食してかまいません。 **検査結果の判定 [#faf783d1] 激しい腹痛を起こしたときに、リパーゼを測定して異常値を示せば膵臓の病気を考えます。急に4~5倍に上昇したときには急性膵炎、2~3倍に上昇して持続したときには慢性膵炎、膵臓がん、膵膿胞などが考えられます。また、肝臓病でも軽度の上昇がみられ、腎不全により排泄が低下すると持続的に高値を示します。 常にアミラーゼの値と比較検討されますが、リパーゼの比が高いときにはアルコールによる膵炎を考えます。また、膵炎が回復する際、リパーゼが正常値に戻るのが1~2週間遅れますので回復の指標になります。 **異常な場合に疑われる病気 [#b8d760ad] -高値 急性膵炎、慢性膵炎、膵臓がん、膵膿胞、肝硬変、腎不全など。 -低値 慢性膵炎や糖尿病で膵臓の機能が著しく低下したときなど。
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