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ギラン・バレー症候群 のバックアップの現在との差分(No.1) :: 医療 Wiki

illness:ギラン・バレー症候群 のバックアップの現在との差分(No.1)

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1: 2013-05-01 (水) 13:07:48 seria[5] ソース[6] 現: 2018-12-12 (水) 23:59:42 kondo[7] ソース[8]
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**診療科 [#s04b83d2] **診療科 [#s04b83d2]
神経内科 神経内科
 +
 +**検査 [#v25e8ce3]
 +***神経学的診察 [#zecd1fdc]
 +神経内科医が神経の異常を詳しく診察します。これで大体どういう病気の可能性があるかわかりますので、その後に必要な検査をします。ギラン・バレー症候群の場合、症状の経過をお聞きすることもとても重要です。
 +***筋電図検査 [#weae16ab]
 +筋電図検査は末梢神経が障害された結果、伝わる速度が遅くなったり、伝わらなくなってしまっている部分がないかをチェックします。ギラン・バレー症候群の診断においては非常に重要な検査で、脱髄型なのか軸索障害型なのかの鑑別にも有用な検査です。
 +***血液検査 [#p073e98b]
 +発症早期に自己抗体である抗糖脂質抗体が検出されることがあります。他の末梢神経障害を来す疾患の除外のためにも必要です。
 +***髄液検査(腰椎穿刺検査) [#c9701b42]
 +腰椎の間に穿刺針を刺して髄液を採取し、圧・外観・細胞数・糖・蛋白などを調べる検査です。主に、髄膜炎や脳腫瘍やクモ膜下出血などの際に行われますが、ギラン・バレー症候群の診断のためにも有用です。
 +病気の初期には異常を認めないことが多いですが、1週間以後には細胞数の増加を伴わない、蛋白の上昇を認めるようになります。
**診断 [#lad9ff36] **診断 [#lad9ff36]
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特に症状のピークの時には人工呼吸器を用いたり血圧の管理を行ったりといった全身管理が重要です。 特に症状のピークの時には人工呼吸器を用いたり血圧の管理を行ったりといった全身管理が重要です。
***血漿交換療法 [#l9b85bd1] ***血漿交換療法 [#l9b85bd1]
 +血液浄化療法には単純血漿交換療法、二重膜濾過法、免疫吸着療法があります。その中で単純血漿交換療法は大規模な試験により、ピーク時の症状が軽くなったり、症状の回復が早まることが確認され、ギラン・バレー症候群の確固たる治療法として確立しています。
 +血液から血球を除いた液体成分である血漿(けっしょう)を遠心分離器・半透膜などを用いて分離し、血漿中の有害物質を取り除いてから体内に戻す治療法です。
 +
 +単純血漿交換療法では、分離した血漿を全て廃棄し、代わりにアルブミン溶液を補充します。回数は重症度に合わせて2~4回を一日おきに行います。
 +-副作用
 +血圧低下・感染症・静脈血栓症など
 +-デメリット
 +体外に血液を取り出すためにカテーテル(細い管)を血管内に挿入する必要があります。また、血漿の分離のために装置・設備を要します。
 +
***免疫グロブリン大量療法 [#g2b8d36c] ***免疫グロブリン大量療法 [#g2b8d36c]
 +ヒト免疫グロブリン0.4g/kgを5日間連続して点滴する治療です。一回の点滴には4~6時間を要します。副腎皮質ステロイドとの併用でより高い効果が得られる可能性が指摘されています。
 +-副作用
 +ショック、頭痛、筋痛、急性腎不全、血栓塞栓症など
 +
***リハビリテーション [#g5475277] ***リハビリテーション [#g5475277]
回復時期にはリハビリテーションが大切です。 回復時期にはリハビリテーションが大切です。
 +
 +**罹患した著名人 [#jafb4240]
 +大原麗子 女優
 +芳根京子 女優
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