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1: 2012-08-12 (日) 16:31:44 cons ソース 2: 2015-08-23 (日) 14:17:18 seria ソース
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**症状 [#g7deb79f] **症状 [#g7deb79f]
初期症状では下腹部にシコリを感じる程度で、進行するまで自覚症状がほとんどなく、おかしいと感じるのは、癌が大きくなってからです。 初期症状では下腹部にシコリを感じる程度で、進行するまで自覚症状がほとんどなく、おかしいと感じるのは、癌が大きくなってからです。
-卵巣癌には、転移しにくい癌と転移しやすい癌があります。転移しにくい卵巣癌は、長期間卵巣内にとどまって発育しますから、腫瘍がまだ大きくないうちは、検診などで婦人科の診察を受けた時に偶然発見されることもあります。腫瘍が大きくなると下腹部にしこりをみつけたり、圧迫感があったり、あるいは膀胱が圧迫されて尿が近くなるなどの症状が起こります。転移しやすい癌の場合は、腫瘍が卵巣内であまり大きくならないうちに転移してしまうため、腹水のために腹部全体が大きくなるとか、胸水がたまって息切れがするなどの症状が起こります。+ 
 +卵巣癌には、転移しにくい癌と転移しやすい癌があります。転移しにくい卵巣癌は、長期間卵巣内にとどまって発育しますから、腫瘍がまだ大きくないうちは、検診などで婦人科の診察を受けた時に偶然発見されることもあります。腫瘍が大きくなると下腹部にしこりをみつけたり、圧迫感があったり、あるいは膀胱が圧迫されて尿が近くなるなどの症状が起こります。 
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 +転移しやすい癌の場合は、腫瘍が卵巣内であまり大きくならないうちに転移してしまうため、腹水のために腹部全体が大きくなるとか、胸水がたまって息切れがするなどの症状が起こります。
**診断 [#t8ac0ba4] **診断 [#t8ac0ba4]
下腹部に圧迫感のある場合は、腫瘍があるかどうか、卵巣の腫瘍か子宮筋腫かはある程度は判ります。診察で腫瘍が疑われる場合は、超音波、X線によるCT、MRIなどの画像診断によって、子宮の腫瘍か、卵巣腫瘍か、腫瘍の内部の構造、転移の有無などを詳しく調べます。検査によって良性か悪性かを推定することができます。 下腹部に圧迫感のある場合は、腫瘍があるかどうか、卵巣の腫瘍か子宮筋腫かはある程度は判ります。診察で腫瘍が疑われる場合は、超音波、X線によるCT、MRIなどの画像診断によって、子宮の腫瘍か、卵巣腫瘍か、腫瘍の内部の構造、転移の有無などを詳しく調べます。検査によって良性か悪性かを推定することができます。
-血液中に微量に存在するCA125という糖タンパクを測定することは、良性、悪性の判定に役立ちます。 
-卵巣癌の中で最も多いタイプの漿液性(しょうえきせい)腺癌はCA125を産生しますので、血液中のCA125は卵巣癌に特異性の高い腫瘍マーカーです。 
-転移のある卵巣癌ではほとんどの人がCA125陽性で、多くは非常に高い値になりますから、血液検査だけで卵巣癌とわかることがあります。 
-しかし、早期癌では陽性率は低く、また、若い女性の中には癌がなくても軽度陽性の人もいるので、CA125は卵巣癌の早期発見にはあまり役立ちません。 
 +血液中に微量に存在する[[CA125]]という糖タンパクを測定することは、良性、悪性の判定に役立ちます。
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 +卵巣癌の中で最も多いタイプの漿液性(しょうえきせい)腺癌は[[CA125]]を産生しますので、血液中の[[CA125]]は卵巣癌に特異性の高い腫瘍マーカーです。
 +転移のある卵巣癌ではほとんどの人が[[CA125]]陽性で、多くは非常に高い値になりますから、血液検査だけで卵巣癌とわかることがあります。
 +しかし、早期癌では陽性率は低く、また、若い女性の中には癌がなくても軽度陽性の人もいるので、[[CA125]]は卵巣癌の早期発見にはあまり役立ちません。
**病期 ステージ [#u6ef2bc7] **病期 ステージ [#u6ef2bc7]
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卵巣癌は、成人の癌の中では抗癌剤が比較的よく効きます。抗癌剤は内服、あるいは静脈注射で投与されます。また、直接腹腔内に注入されることもあります。 卵巣癌は、成人の癌の中では抗癌剤が比較的よく効きます。抗癌剤は内服、あるいは静脈注射で投与されます。また、直接腹腔内に注入されることもあります。
いずれの場合でも、抗癌剤は血液中に入り全身に広がって作用します。抗癌剤は癌細胞を攻撃しますが、正常の細胞にも影響を与え、副作用をおこします。 いずれの場合でも、抗癌剤は血液中に入り全身に広がって作用します。抗癌剤は癌細胞を攻撃しますが、正常の細胞にも影響を与え、副作用をおこします。
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抗癌剤を繰り返し使うことによって、癌細胞が完全に消滅することもありますから、効果がある限り、ある程度副作用が起こるまで使用します。 抗癌剤を繰り返し使うことによって、癌細胞が完全に消滅することもありますから、効果がある限り、ある程度副作用が起こるまで使用します。
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抗癌剤の副作用として、血液中の白血球と血小板の減少、貧血、吐き気や嘔吐、食欲の低下、脱毛、手足のしびれなどが起こります。 抗癌剤の副作用として、血液中の白血球と血小板の減少、貧血、吐き気や嘔吐、食欲の低下、脱毛、手足のしびれなどが起こります。

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