1: 2013-05-01 (水) 13:38:04 cons[6] [7] | 2: 2013-05-31 (金) 21:32:29 seria[8] [9] | ||
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これによって、日常生活の中で起こる異常心電図を発見する事ができます。このほか、運動をした時だけ異常が現れる場合には、運動負荷試験を行ってから心電図をとるようにします。 | これによって、日常生活の中で起こる異常心電図を発見する事ができます。このほか、運動をした時だけ異常が現れる場合には、運動負荷試験を行ってから心電図をとるようにします。 | ||
**症状 [#r15b53c7] | **症状 [#r15b53c7] | ||
+ | 代表的な発作の症状としては、胸の奥が痛い、胸がしめつけられる・押さえつけられる、胸が焼けつくような感じ、などがあります。大多数は胸部の症状として現れますが、上腹部(胃のあたり)や背中の痛み、のどの痛み、歯が浮くような感じ、左肩から腕にかけてのしびれ・痛みとして感じることもあります。 | ||
+ | -労作性狭心症 | ||
+ | 歩行、階段昇降などの身体的な労作、精神的な興奮・ストレスが誘因となります。安静にしたりストレスがなくなると、多くは数分で、長くとも15分以内で症状が改善します。 | ||
+ | 通常、心筋は運動などにより動きが盛んになると、正常なはたらきを保つための十分な酸素・栄養を必要とし、冠動脈の末梢が広がることによって血流が増します。しかし、動脈硬化により冠動脈に狭窄があると、心筋に十分な血流を送り出すことができなくなります。 | ||
+ | 狭窄の程度が強いと少し動いただけで、また狭窄の程度が軽いと激しい運動をした時に、心筋への酸素の供給が足りなくなります。つまり、心筋の仕事量に見合っただけの酸素供給が足りなくなった時に症状が現れます。 | ||
+ | -安静狭心症 | ||
+ | 労作・ストレスに関係なく起こる狭心症です。後述の異型狭心症、不安定狭心症がこれに属します。 | ||
+ | -異型狭心症 | ||
+ | 冠動脈のけいれんによって起こる狭心症です。労作とは関係なく、夜間、明け方に発作が多いことが特徴です。 | ||
+ | -安定型狭心症 | ||
+ | 発作の起こり方が一定している狭心症で、労作性狭心症の大部分がこれに属します。 | ||
+ | -不安定型狭心症 | ||
+ | 狭心症の症状が、軽労作または安静時に起こった場合、最近1カ月の間に症状が新しく始まるか起こりやすくなり、毎日のようにまたは1日何回も発作を繰り返す場合、また、ニトログリセリンが効きにくくなった場合の狭心症です。 | ||
+ | 安定型狭心症と比べ、冠動脈に高度な狭窄病変を認めることが多く、心筋梗塞 へと進展する可能性の高い状態です。 | ||
**薬 [#kd62446f] | **薬 [#kd62446f] | ||
- | -硝酸薬 | + | ***硝酸薬 [#fdf5cbfa] |
硝酸薬には血管の拡張作用があり、なかでも冠動脈を拡張させるために狭心症の発作を抑える薬をして使われています。また、血管を拡張させる事によって心臓に戻ってくる血液量を減らし、心臓の負担を軽減する効果もあります。硝酸薬には即効性のものと持続性のものがあります。 | 硝酸薬には血管の拡張作用があり、なかでも冠動脈を拡張させるために狭心症の発作を抑える薬をして使われています。また、血管を拡張させる事によって心臓に戻ってくる血液量を減らし、心臓の負担を軽減する効果もあります。硝酸薬には即効性のものと持続性のものがあります。 | ||
- | -ニトログリセリン | + | -ニトログリセリン舌下錠(一般名:ニトログリセリン) |
即効性あり狭心症の発作時に用いるとすぐに効果が現れるため、狭心症患者は普段からニトログリセリンを持ち歩くようにしています。 | 即効性あり狭心症の発作時に用いるとすぐに効果が現れるため、狭心症患者は普段からニトログリセリンを持ち歩くようにしています。 | ||
しかし、作用の持続時間は20~30分程度で、発作を予防することはできません。 ニトログリセリンの薬剤のタイプには舌下錠、口腔内スプレーなどがあります。 | しかし、作用の持続時間は20~30分程度で、発作を予防することはできません。 ニトログリセリンの薬剤のタイプには舌下錠、口腔内スプレーなどがあります。 | ||
- | -硝酸イソソルビド(ISDN) | + | -ニトロール錠(一般名:硝酸イソソルビド〔ISDN〕) |
硝酸イソソルビドに即効性はありませんが、持続性が長く作用するようになっているため安定狭心症の発作予防に効果があります。 | 硝酸イソソルビドに即効性はありませんが、持続性が長く作用するようになっているため安定狭心症の発作予防に効果があります。 | ||
しかし、頻繁に使っていると薬の効果が薄れます。 | しかし、頻繁に使っていると薬の効果が薄れます。 | ||
- | -β遮断薬 | + | ***β遮断薬 [#ve2a2761] |
β遮断薬には心臓の働きを活発にする交感神経のβ作用を遮断する働きがあり、心臓の仕事量を減らす事ができます。心臓の仕事量が減少すると心筋が必要とする酸素量も減少するほか、心拍数を少なくする事もできるため、労作性狭心症の発作予防に効果があります。ただし、この薬には気管支を収縮する作用があるため、気管支喘息のある人には使用する事ができません。 | β遮断薬には心臓の働きを活発にする交感神経のβ作用を遮断する働きがあり、心臓の仕事量を減らす事ができます。心臓の仕事量が減少すると心筋が必要とする酸素量も減少するほか、心拍数を少なくする事もできるため、労作性狭心症の発作予防に効果があります。ただし、この薬には気管支を収縮する作用があるため、気管支喘息のある人には使用する事ができません。 | ||
- | -カルシウム拮抗薬 | + | ***カルシウム拮抗薬 [#md8f11fb] |
カルシウムは、心筋や血管を収縮させる働きがあります。カルシウム拮抗薬はこのカルシウムの働きを抑えることで、心臓の働きを抑え、冠動脈を拡張させる事で狭心症発作を予防します。特にカルシウム拮抗薬は冠動脈のけいれんを抑えるのに有効で、冠攣縮性狭心症の予防に効果を発揮します。 | カルシウムは、心筋や血管を収縮させる働きがあります。カルシウム拮抗薬はこのカルシウムの働きを抑えることで、心臓の働きを抑え、冠動脈を拡張させる事で狭心症発作を予防します。特にカルシウム拮抗薬は冠動脈のけいれんを抑えるのに有効で、冠攣縮性狭心症の予防に効果を発揮します。 | ||
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+ | 薬物動態により第一世代から第三世代までに分類されている. | ||
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+ | ****第一世代Ca拮抗剤 [#m2aa6786] | ||
+ | 血中半減期が短い。その一方で即効性がある。ニフェジピン,ジルチアゼムはともに狭心症に対して有用であるが、ベラパミルは心筋抑制と徐脈作用が強く、抗狭心症薬として単独で使用されることはほとんど無い。 | ||
+ | -(一般名:ニフェジピン) | ||
+ | -(一般名:ジルチアゼム) | ||
+ | -(一般名:ベラパミル) | ||
+ | ****第二世代Ca拮抗剤 [#jcf50264] | ||
+ | 第一世代Ca拮抗剤に比して血中半減期は長く、陰性変力作用は少なく、血管選択性は高い。1日1~2回の薬剤投与で狭心症の薬物療法が可能になった。 | ||
+ | -(一般名:ニソルジピン) | ||
+ | -(一般名:ニトレンジピン) | ||
+ | ****第三世代Ca拮抗剤 [#ya60705d] | ||
+ | 第二世代Ca拮抗剤よりさらに血中半減期が長く、作用が緩徐なため神経体液性因子の活性化作用は少ない。むしろ交感神経活動を低下させるとの報告もある。アムロジピンには頻脈や心筋収縮抑制作用はほとんど認められないとされている。 | ||
+ | -(一般名:アムロジピン) | ||
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+ | ***その他の冠拡張薬 [#x61fd115] | ||
+ | -ペルサンチン錠(一般名:ジピリダモール) | ||
+ | アデノシンという物質の作用を強めて血管を拡張させる。 | ||
+ | -ロコルナール錠(一般名:トラピジル) | ||
+ | cAMPという物質を減らさずに冠血管を拡張し、血小板凝集を抑える。 | ||
+ | -バスタレルF錠(一般名:トリメタジン塩酸塩) | ||
+ | 静脈に血液をピールさせる。 側副血行路をつくりやすくする | ||
+ | -シグマート錠(一般名:ニコランジル) | ||
+ | 冠動脈だけを拡張する。 | ||
**治療法 [#c96f31e7] | **治療法 [#c96f31e7] |
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