#norelated #contents *エストラジオール [#p3acc950] エストラジオールは女性ホルモンの代表といえるエストロゲン(卵胞ホルモン)の一種です。エストロゲンは皮下脂肪をつけて女性らしい体をつくったり、卵胞を発育させて排卵を起こさせたり、子宮内膜を増殖させるなど、女性の性周期をつくるのに重要な働きをしています。エストロゲンは、解明されているだけで20種類以上ありますが、その中心的な役割をもつのがエストラジオールです。 -基準値 --卵胞期前期 血中 11~82pg/ml 尿中 3.6~11.0μg/日 --卵胞期後期 血中 52~230pg/ml 尿中 3.5~11.0μg/日 --排卵期 血中 120~390pg/ml 尿中 11.0~29.0μg/日 --黄体期 血中 9~230pg/ml 尿中 7.0~26.0μg/日 --男性 血中 20~59pg/ml 尿中 0.2~2.1μg/日 **何がわかるのか [#l13a4941] 卵巣の働き、特に卵胞の発育状態がわかります。妊娠中であれば胎盤の機能がわかります。思春期や閉経期の自律神経失調症や更年期障害の診断にも使われますし、不妊治療の治療効果の判定や排卵日の推定にも利用されます。 **どのような検査か [#zd52f9a1] 主に血液を採取して調べますが、尿を採取して調べることもあります。 **検査を受ける時の注意 [#c2a0d4df] 採血の時は特に注意はありませんが、尿をとるときには、尿道口を清拭したあと、最初と最後の尿を避けて中間尿をとります。 **検査結果の判定 [#s6789748] 異常に高値を示すときは、エストロゲンを過剰につくりだす病気(腫瘍やホルモンの異常)が考えられます。低値のときは卵巣の発育や働きの異常、胎盤の機能低下が疑われます。 **異常な場合に疑われる病気 [#h384cb2f] -高値 エストロゲン産生腫瘍、卵巣過剰刺激症候群、副腎皮質過形成(男性)、肝硬変(男性)など。 -低値 卵巣機能低下症、卵胞発育障害、黄体機能不全、胎盤機能不全など。
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